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なぜ鷹はロッテ二木を打てない? 元MLB右腕が称える投球術「左足の上げ下げで」

ロッテは9日、敵地で行われたソフトバンクとの首位攻防戦に3-1で勝利し、ゲーム差なしで並んだ。打線では、2年目・藤原恭大外野手がプロ入り後初の3安打。6回には打点、盗塁も記録するなど躍動した。だが、やはり、この日の主役だったのは先発の二木康太投手だろう。

ロッテ・二木康太【写真:荒川祐史】
ロッテ・二木康太【写真:荒川祐史】

窮地に立たされたチームを救う勝利に藪恵壹氏「この1勝は大きい」

■ロッテ 3-1 ソフトバンク(9日・PayPayドーム)

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 ロッテは9日、敵地で行われたソフトバンクとの首位攻防戦に3-1で勝利し、ゲーム差なしで並んだ。打線では、2年目・藤原恭大外野手がプロ入り後初の3安打。6回には打点、盗塁も記録するなど躍動した。だが、やはり、この日の主役だったのは先発の二木康太投手だろう。

 初回に2点の援護をもらった右腕は、その裏、中村晃にソロ弾を浴びるが、失ったのはその1点のみ。7回を101球、3安打9奪三振1失点(自責1)と快投した。元阪神でメジャーでも活躍した藪恵壹氏は「ホークス打線は全然タイミングが合っていませんでしたね。真っ直ぐの球速は145キロ前後ながら、上手くタイミングをずらして投げていました」と評価する。

 数年前、春キャンプを訪れた時にブルペンで投球練習をする二木の姿を見たことがあるという。この時、種市篤暉、有吉優樹らと並んで投げていた二木から、特段強い印象を受けたわけではなかったが、大事なソフトバンクとの首位攻防戦で見事チームを勝利へ導いた背番号18を大きく称える。

「エース番号を背負うだけあって、勝つべきところで安定したピッチングを見せていました。ヒーローインタビューでは、いつもと変わらずにやるべきことをやっただけ、というようなことを言っていましたが、打者のことしか考えずに、ピッチングに集中できたんでしょう。チームにとって、この1勝は大きい。特に、今はコロナ禍で選手を大幅に入れ替えた直後。チームを勢いづける勝利になりました」

 ソフトバンク打線は全くいいところなしで、2回以降は松田宣浩が2安打したのみ。低めの制球にも手こずらされた。それではこの日、二木が好投した要因は何だったのだろう。

「二木投手の場合、左足の上げ下げで打者のタイミングをずらしているようですね。マウンドの傾斜に上手く合わせながら左足を踏み込むけれど、地面スレスレのところまでいくと、足が着きそうでなかなか着かない。この間に右手が高い位置まで来るので、打者はタイミングが取りづらい。中村選手にホームランを打たれたのは少しクイック気味に投げた球で、そちらの方がむしろタイミングが取りやすかったんでしょう」

 今季6勝目(2敗)を挙げた二木は、これで2019年4月6日以来、ソフトバンク戦では7連勝となり、1995年から翌年にかけてエリック・ヒルマンが打ち立てた球団記録に並んだ。この日も要所でフォークを効かせながら9三振を奪うなど、“ソフトバンク・キラー”たる姿を見せつけた。藪氏は同一球団を相手に勝ち続ける難しさについて、こう語る。

「毎回同じピッチングをしていれば勝てるというわけではない。そこは相手も徹底的に研究をしてきますし、打線も毎回変わってくるでしょう。その中で7連勝というのは、素晴らしい成績ですよ。ここまで来ると、ソフトバンク側には苦手意識が生まれ、二木投手には大きな自信が生まれてくるはずです。僕は現役時代、なぜか広島と相性が良かったんですよ。日本で挙げた84勝のうち24勝は広島戦で勝ったもの。小早川、江藤、野村、前田、金本と錚々たる打者がいましたが、不思議と相性が良かった。気を抜くことはできませんが、自信には繋がりますね」

 コロナ禍で窮地に立たされたチームを救った二木のピッチング。首位を巡る争いはますます面白さを増していく。

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