田中将大とヤ軍は「両想い」 NY紙は高い人間性も指摘「同僚から尊敬される存在」
昨季まで6年連続2桁勝利、通算78勝「ア・リーグで最も頑丈で、成功した投手の部類」
ヤンキースは9日(日本時間10日)、レイズとの地区シリーズ第5戦で1-2で惜敗。対戦成績2勝3敗となり、ポストシーズン敗退が決まった。田中将大投手は試合後に報道陣の取材に対応。ヤンキースとの7年契約が終了し、「自分が過ごしてきたチーム。愛着がないわけはないです。どうにもならないこともたくさんあるので、プレーヤーとしてオファーがなければ辞めなくてはいけない。そういう世界だと思うので。しっかり考えて答えを出せればと思います」と語った。
今季が7年総額1億5500万ドル(約163億7000万円)の大型契約最終年。昨季まで6年連続2桁勝利を挙げ、通算78勝(46敗)、防御率3.74と安定した成績を残してきた。米ニューズデイ紙は5回途中5失点で敗戦投手となったレイズとの地区シリーズ第3戦後に田中の去就に注目。ヤンキースが右腕を高く評価していることを伝えている。
「タナカはヤンキースが思い描いたような先発1番手へと成長したわけではない。とはいえ、彼の活躍はフランチャイズが望むように契約を全うしたというだけにとどまらない。彼がピンストライプのユニホームに袖を通している間、タナカはアメリカンリーグの中で最も頑丈で、それでいて成功した投手の部類に入った」
「スタインブレナー家を筆頭とするヤンキースは、田中をこれ以上ないほど高く評価している。安定した成績に加え、クラブハウスではチームメートから尊敬される存在となってきた。そして、全ては(球団と田中の)双方の思いが共通している様子をうかがわせている。例えば、田中は2017年にオプトアウト権を行使しなかった」
サイ・ヤング賞候補のレッズ・バウアー、メッツのストローマンらが今オフ注目のFA先発投手となる。しかし、このオフは新型コロナウイルスが田中の去就にも影響しそうだ。記事では「2020年の現実もある。今オフのFA市場に関する最たるものは、コロナ禍で30球団全て収入が激減したため、今オフがどうなるか予想がつかないことだ。だが、田中をめぐる争奪戦のようなものが起こる可能性は低そうだ」と伝えている。果たして田中は再びピンストライプのユニホームに袖を通すのか。日米注目の去就となりそうだ。
(Full-Count編集部)