「昨年までほとんどなかった」 DeNA佐野が球団記録5戦連発で示した真価とは

DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史】
DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史】

5回好機でゲッツーも終盤で意地の一発、初の首位打者獲得も見えてきた

■DeNA 2-1 巨人(16日・横浜)

 DeNAは16日、横浜スタジアムで行われた巨人戦に2-1で勝利した。スコアレスの展開から先制された直後の逆転劇は、それまで好機で凡退していた2人の“意地の一打”から生まれた。

 DeNA・井納と巨人・今村の好投で投手戦となり、0-0のままリリーフ勝負となった8回。巨人がDeNAの2番手パットンから坂本の犠飛で1点を先制して均衡を破ったが、その裏、すぐに先頭打者の佐野が球団記録に並ぶ5試合連続本塁打で同点に追いついた。さらに1死からロペスが日米通算2000安打にあと4本に迫る安打で出塁し、代走の乙坂が二盗に成功。戸柱は三振で2死となったが、大和が右翼線へ勝ち越しの適時二塁打を放って逆転した。

 決勝打でお立ち台に上がった大和は「前の打席に1アウト満塁の場面でしょうもない三振をしていたので、なんとかランナーを返せるようにと打席に入った」と、4回の先制の好機に凡退したことに触れた。「前に飛ばせば何か起こると思って、必死でバットを振った。タイムリーになってよかった」と喜んだが、「早く打ってピッチャーを楽にさせたかった」と、口から出るのは反省の言葉ばかりだった。

 先制された直後に試合を振り出しに戻す本塁打を放った佐野も、5回に1死一、二塁のチャンスで併殺打に倒れていた。大和と並んだお立ち台で、佐野は「前の打席で一、二塁の場面にしょうもないセカンドゴロゲッツーだったので、なんとかしたいと思っていた」と、先輩の口調を真似てファンを笑わせた。

昨季まで課題だった対左投手の打率.336の佐野 対右投手の.333上回る

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