一触即発の睨み合いで自軍投手へブチ切れ ア軍主砲が怒り心頭で伝えた言葉とは?

レイズのディアスと言葉を交わすアストロズのコレア(左から2人目)【写真:AP】
レイズのディアスと言葉を交わすアストロズのコレア(左から2人目)【写真:AP】

アストロズ・バルデスとレイズ・ディアスの睨み合いで場内一触即発も…

 アストロズのカルロス・コレア内野手が16日(日本時間17日)のレイズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦で自軍投手にブチ切れる場面があった。マウンド上の左腕バルデスに怒り心頭の様子で詰め寄った真相は?

 問題の場面はアストロズ4点リードの6回1死一塁だった。フルカウントからの左腕バルデスのスライダーは右打者ディアスの後ろ足、右足元に。死球にはならなかったが、打者のディアスはマウンド上のバルデスに激昂。左腕もマウンドから詰め寄り、場内は一瞬にして一触即発の事態となった。ここで“救世主”となったのが遊撃を守っていたコレアだ。

 まずは審判団に静止されるディアスの元へ歩み寄って一言二言。注目はその後だ。マウンド上のバルデスを激しい口調で怒り飛ばした。なぜ、2015年新人王の内野手はメジャー3年目の投手にブチ切れたのか。全米野球記者協会の元会長、ホセ・オルティズ記者がコレアの試合後のコメントを紹介。事の真相を伝えた。

「フランバー(バルデス)はとても調子が良かったが、簡単に注意が散漫になってしまう。彼とヤンディとの間で何かやり取りがあった。私はヤンディのところに行って、スペイン語で会話した。彼(バルデス)がなんと言ったのか確かめて、何が起こったのか把握しようとした。そして、ヤンディに『うちの選手のことはこっちで面倒を見るから』と言って落ち着かせたんだ」

「それからフランバーのところに行って、いい会話ができた。『おまえの仕事はそこに行って大きな男になることじゃない。おまえの仕事は私たちがこの試合に勝てるように助けることだ。注意散漫になっていたら試合に勝つ助けをすることはできない。ゴロを打たせろ、ダブルプレーを取ろう』。そう声をかけた。そうしたら彼はまさにその通りにゴロを打たせてダブルプレーを取れた。素晴らしい瞬間だったよ」

 バルデスは6回3安打1失点。一触即発の睨み合いを沈め、自軍の左腕も落ち着かせる――。騒動を見守っていた捕手のマルドナードは「彼ら(ディアスとバルデス)は打席中ずっと見つめ合っていた。フランバーが投げる前に何か言ったんだと思う。それから四球を与えて、(ディアスが)彼に何か言った。落ち着かせようとマウンドに向かったけど、カルロス(コレア)が正しいことを言ってくれたから私は特に言う必要がなかった」と振り返ったようだ。チームリーダーの怒りのアドバイスは、アストロズにとって、まさに“神助言”となったようだ。

(Full-Count編集部)

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