巨人のドラ1平内、今年3月に一大決断 右肘クリーニング手術が吉と出て評価急上昇

巨人から1位指名された亜細亜大・平内龍太【写真:編集部】
巨人から1位指名された亜細亜大・平内龍太【写真:編集部】

グラブには4年前のドラフト会議の日付を刺繍 悔しさをバネに進化

 2020年の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内のホテルで開催され、亜大の最速156キロ右腕・平内龍太(へいない・りゅうた)投手(亜大)が巨人に1位指名された。神戸国際大付高3年時に指名漏れを経験した平内は、当時から悩まされていたという右肘遊離軟骨除去のためクリーニング手術を今年3月に受けた。「手術を受けて不安がなくなった」といい、一大決断が吉と出て巨人からの1位指名という栄誉を手にした。

 平内のグラブには「H28・10・20」と刺繍されているという。平成28年10月20日。指名漏れを経験した4年前のドラフト会議の日付だ。

「4年後にプロに行こう」。亜大・生田監督と約束して滑り出した大学生活だが、怪我に悩まされた。1年時に右大腿骨疲労骨折、左脇腹肉離れ。それらが癒えても右肘には不安が付きまとった。「高校時代からネズミ(遊離軟骨)があって、痛くて腕を動かせない時もありました」。

 一大決心して今年3月25日に右肘クリーニング手術を受けた。7月に投球を再開して、8月に実戦復帰。9月22日の立正大戦で1年半ぶりに神宮のマウンドを踏み、同30日の駒大戦で自己最速の156キロをマークしてネット裏の評価を一気に高めた。

「(生田)監督さんに『中途半端でやるより、手術をした方がいい』と助言を頂いて。手術を受けて(右肘の)不安がなくなったのが大きいです」

 大学2年時に着手したという上半身の筋トレをリハビリ期間中に徹底し、進化を遂げた。高校時代から10キロ増したストレートが評価され、巨人からドラフト1位という評価を得た。

 大学では先発も救援もこなす。「色々なところで投げさせてもらったことが自分にとっては良かったと思う。プロでも与えられたポジションでしっかり投げたい」

 「いずれ出せれば」と160キロ到達も視野に入れる。巨人投手陣に、貴重なパワーピッチャーが1枚加わる。

(Full-Count編集部)

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