“熱狂的な坂本勇人ファン” 中京大中京・中山、巨人3位指名に「日本一の球団」
「礼都」の由来…イチローや高橋由伸ら右翼(ライト)に一流選手が多数
父慎也さんが名付けた「礼都」の由来は、イチローや高橋由伸ら、日本には右翼に一流の選手が多かったことからだという。中山は、その高橋由伸の打撃を参考にしてきたといい「(同じ左打者だった)高橋さんは超一流と言われている方で、柔らかいバッティングが魅力的。ミート率が高く、映像を見て、フォームをすごく参考にさせてもらっています」と、声を弾ませた。
中京大中京の高橋源一郎監督は中山について「野球小僧で向上心がある。1年生の時から朝6時からノックを受け続けてきた。バットコントロールに優れていて、ボールのコンタクトがうまい」と評価しており「(同校OBで広島でプレーする)堂林に匹敵するところはある。守備力もあるし、スピードも付いてきている。まだまだ伸びしろもあるし、スケールの大きな選手になってほしい」と、巨人での活躍を願った。
中山のプロでの目標はトリプルスリーを達成することだ。「打って守って走れる選手になれるように頑張りたい」。巨人は若手の育成に力を入れており、厳しい練習が待っているが、すでに阿部2軍監督が選手たちにやらせているメニューは「動画を見て取り入れているので、想定できている」と、予習もバッチリだ。
ちなみに「今までは遊撃でプレーしたかったので、右翼でプレーしたいと思ったことはない」というが、巨人では出場機会を得るために、どのポジションでも守るつもりだ。中山は「プロではそんなことは言ってられない。外野もどこでもできるように準備します」と話しており、基本はショートだが、「右翼・礼都」が実現する日が、いつかくるかもしれない。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)