阪神藤浪の先発起用の意図はどこに? 専門家は疑問「中継ぎで何か掴みかけていた」

「今季は中継ぎで腕を100%振って投げていて、何かを掴みかけている」

 その上で野口氏は「今季は中継ぎで腕を100%振って投げていて、何かを掴みかけている。せっかくいいものが出始めて、いい感じになってきていたのに、この日は球数やペース配分を考えていて、今までの感じではなくなっていた」と分析。ここまでリリーフとして結果を出していた藤浪の、シーズン終盤のこのタイミングでの先発起用に首をかしげた。

「藤浪をこの先どうしたいのか。いろんな意見があると思うが、来季から先発に戻すなら、今季は最後まで中で使って、1回を全力で投げさせたほうがよかったのではないだろうか」

 藤浪はこの日76球を投げたことで、しばらくは登板できないため、次回の登板も先発となる可能性が高くなった。そうなると、残りの登板試合は恐らく1試合。野口氏は「先発で使うよりも、極端な話、残り10試合、毎試合1イニングずつ使ったほうが彼のためになるのではないか」と言い「次は本人が勉強して、感じたことが出てくるピッチングになればいい」と話した。

 今季、後半戦に入ってから先発からリリーフに転向し、終盤戦は7ホールドと結果を残してきた藤浪。今季の集大成となりそうな次回登板でどんな投球を見せてくれるのか、注目だ。

(Full-Count編集部)

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