西武・山川、今季の“終戦”濃厚…CS進出しても「出場難しい」 辻監督が明言

西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

指揮官「本人はシーズンを全うしい気持ちが強かったが、見るに見かねた」

 昨季まで2年連続で40本塁打以上を量産しタイトルを獲得していた西武・山川穂高内野手が、“終戦”を迎えてしまったようだ。右足首痛で31日に出場選手登録抹消。西武は雨天中止による順延がない限り、11月9日に全日程を終了する予定で、今季レギュラーシーズン中の復帰は不可能ということになる。さらに辻発彦監督は、チームがクライマックスシリーズ(CS)に進出した場合も、山川の出場は「難しいと思う」との見解を示した。

 山川は今季、コロナ禍で調整が難しかったこともあり、開幕から打撃不振。さらに8月9日の日本ハム戦で、空振りした際に右足首を痛め、シーズンを通して影響を引きずった。今季24本塁打は、リーグトップの楽天・浅村の32本に8本差。今季絶望のため、3年連続本塁打王の可能性が消滅した。打率.205は31日現在、パ・リーグで規定打席以上の26選手中、最下位だ。

 辻監督は「本人はシーズンを全うしたい気持ちが強かったが、思うようなバッティングができず、こちらが見るに見かねた。本人もチームに迷惑をかけられないと決断した。痛い中で頑張ったが、来年バリバリいけるように」と語った。チームはCS進出圏の2位ロッテへ2ゲーム差で、今季残り8試合に逆転CS進出をかける。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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