3チームとも弱点露見の混戦CS争い…専門家が「ロッテ有利」と断言するワケ
CSでソフトバンクに勝てるとしたら? 「ロッテが一番嫌だと思っているはず」
では、どのチームならCSでソフトバンクを倒せる可能性があるのだろうか。野口氏の予想はやはりロッテ。今季ここまでソフトバンクに11勝9敗1分けと、5球団で唯一勝ち越している球団だ。
「正直、ホークスに穴はない。レギュラーの代わりに出た選手も打つし、投手も抑える。月間22勝してレギュラーシーズンをフィニッシュするチーム。間違いなく力は抜けている。短期決戦の怖さ、運がないと、どのチームが出ても厳しい」
それでも、ロッテなら日本シリーズに出場できる可能性が残されていると野口氏は予想する。
「淡い期待を持てるならロッテ。ここ数年、ソフトバンクに対して相性が良く、コロナで選手が入れ替わった時も、打線が底の状態だったが、そんな時でさえ3試合で1勝した。相性の良さを発揮できれば、運にも頼らないといけないが、可能性はゼロではない。ソフトバンクも、ロッテが一番嫌だと思っているはずだ」
ロッテは今季、試合の中で1つビッグイニングをつくり、大量点を奪って勝つというパターンが少なくなかった。この日も2点ビハインドの6回に一挙5点を奪って逆転。こうした持ち味が発揮できれば、可能性は残されているという。
「ロッテは今季、ビッグイニングをつくり、リリーフ陣が抑えるという試合を戦ってきた。最終戦までに打線のつながりを調整し、一番いい状態でクライマックスシリーズを迎えられれば可能性はある。皆がバカバカ打たなくても、ここぞという時に集中して、続いていけるようになればいい」
2010年にはリーグ3位ながら、クライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズで中日を下して日本一に輝いているロッテ。そんな下克上の戦いを再現できるのか――。残り1週間となったペナントレース、そして11月14日から始まるクライマックスシリーズから目が離せない。
(Full-Count編集部)