楽天ドラ1早川「天皇杯と同じくらい緊張」 当たりクジに記された石井GMからの言葉は?

楽天から1位指名を受けた早大・早川隆久(右)【写真提供:楽天野球団】
楽天から1位指名を受けた早大・早川隆久(右)【写真提供:楽天野球団】

スカウトは「1年目から10勝」期待も、「勝利に1つでも貢献したい」と落ち着き

 楽天は10日、ドラフト1位指名した早大の最速155キロ左腕・早川隆久投手に対し、都内の早大戸山キャンパスで石井一久GMらが指名あいさつを行った。10月26日のドラフト会議では4球団が競合し、現役時代は日米通算182勝をマークした左腕だった石井GMが、左手で当たりクジを引き当てた。

 指名挨拶ではクジを引き当てた石井GMから当たりクジを贈られた早川。「石井GMさんから交渉権獲得の当たりクジを頂いて、天皇杯(東京六大学リーグ)と同じくらい緊張した。新たなスタートラインに立てるんだ、という気持ちになりました」と感激の面持ち。当たりクジには、石井GMの直筆で「輝け」と書き込まれており「その言葉通り、輝ける選手になりたい」と語った。

 また、東日本大震災から2年後の2013年に日本一となった時の楽天を例に挙げ、「田中将大投手や則本昂大投手が被災者の方々に勇気を与えたように、自分も夢を与えられる選手になりたい」と言い「野球をやるのは当然として、謙虚な姿勢を貫き、人間性を鍛え直していきたい」とも話した。

 同席した担当の沖原スカウトは「プレッシャーをかけるわけではないが、スカウトとしては、即戦力で1年目から10勝すると言ってきたし、将来的に日本を代表する投手になると確信している」と熱弁を振るった。もっとも早川自身は「自分が入ってチームを強くする、と言うのは難しいですが、チームの勝利に1つでも貢献したい」と慎重。実績に裏打ちされ、あわてず騒がず、地に足の付けた左腕がプロの世界に歩を進める。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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