西武が来季の組閣発表 大石2軍投手コーチ「力を発揮できない投手がたくさん」

2軍投手コーチに就任した大石達也氏(左)【写真提供:埼玉西武ライオンズ】
2軍投手コーチに就任した大石達也氏(左)【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

3人が新任 高山氏は2軍打撃コーチ、鬼崎氏は内野守備走塁コーチに

 西武は11日、来季2021年のコーチングスタッフを発表した。9日に続投が発表されていた辻発彦監督の下、2軍投手コーチにファーム・育成グループ付の大石達也氏、2軍打撃コーチに編成グループ育成アマ担当スカウトの高山久氏、2軍内野守備・走塁コーチに選手教育担当兼若獅子寮副寮長の鬼崎裕司氏がの3人が就任。また、野田浩輔2軍バッテリーコーチが1軍へ昇格し、入れ替わりに秋元宏作1軍バッテリーコーチが2軍へ回るなどの配置転換も行なった。

 新任の3コーチはこの日、リモートで会見。大石2軍投手コーチは「2軍には、力があるのに1軍でそれを発揮できない投手がたくさんいると感じている。一緒に原因の追究などをやっていけたらと思います」と抱負を語った。

 大石2軍投手コーチは今年、西武がパートナーシップ契約を結んだ米大リーグ・メッツ傘下の1A「セントルーシー・メッツ」への派遣が発表されて渡米。当初はシーズンを通し投手コーチとして帯同する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大をうけて3月に帰国。その後は3軍や育成選手の指導に携わっていた。「(アメリカでは)1か月足らずの期間になってしまったが、向こうでは主に若い選手に、基本的な体の動きを指導していた。ライオンズの2軍の選手にも当てはまると思う」と話した。

 大石氏は早大時代に最速155キロ右腕として注目され、斎藤佑樹(現・日本ハム)、福井優也(現・楽天)とともに「早大三羽烏」と称された。2010年のドラフト会議では6球団の1位指名が重複。抽選で当時の渡辺久信監督(現GM)が当たりくじを引き当てた。プロでは1年目に発症した右肩痛に悩まされ続け、19年限りで現役引退。通算132試合に登板し5勝6敗8セーブ12ホールド、防御率3.64に終わった。

 来季のコーチングスタッフは以下の通り。

○1軍
監督 辻発彦
作戦兼守備・走塁コーチ 馬場敏史
投手コーチ 西口文也
投手コーチ 豊田清
バッテリーコーチ 野田浩輔 ※配置転換
打撃コーチ 阿部真宏
打撃コーチ 赤田将吾
内野守備・走塁コーチ 黒田哲史
外野守備・走塁コーチ 小関竜也

○2軍
監督 松井稼頭央
ファーム投手総合コーチ 清川栄治
2軍野手総合兼外野守備・走塁コーチ 佐藤友亮 ※配置転換
投手コーチ 杉山賢人
投手コーチ 大石達也 ※新任
バッテリーコーチ 秋元宏作 ※配置転換
打撃コーチ 上本達之 ※配置転換
打撃コーチ 高山久 ※新任
内野守備・走塁コーチ 鬼崎裕司 ※新任

○3軍
統括コーチ 田邊徳雄
投手コーチ 青木勇人
野手コーチ 嶋重宣 ※配置転換

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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