1軍出場ゼロは2人、新人王候補も…パ6球団ドラ1のルーキーイヤーはどうだった?

楽天・小深田大翔(左)とオリックス・宮城大弥【写真:荒川祐史】
楽天・小深田大翔(左)とオリックス・宮城大弥【写真:荒川祐史】

ロッテ佐々木朗は1、2軍とも登板なし…球界の至宝は土台づくり優先

 パ・リーグは9日、レギュラーシーズンの全日程を終了した。新型コロナウイルス感染拡大で開幕が3か月延期され、120試合に短縮された異例のシーズン。ただでさえ難しい戦いを強いられる中、プロの世界に飛び込んだルーキーたちの戦いぶりはどうだったのか。パ6球団のドラフト1位たちの今季を振り返る。

○ソフトバンク 佐藤直樹 外野手
59試合出場、打率.229、3本塁打、23打点、20盗塁 ※2軍成績

○ロッテ 佐々木朗希 投手
1、2軍出場なし

○西武 宮川哲 投手
49試合登板、2勝1敗13ホールド、防御率3.83

○楽天 小深田大翔 内野手
112試合出場、打率.288、3本塁打、31打点、17盗塁

○日本ハム 河野竜生 投手
12試合登板、3勝5敗、防御率5.07

○オリックス 宮城大弥 投手
3試合登板、1勝1敗、防御率3.94

 最も目立ったのは楽天の小深田。7月下旬以降は遊撃のスタメンに定着。主に1番や9番を担い、主軸の浅村や鈴木大につなげる役割を担った。チーム最多の17盗塁を記録。即戦力の期待を果たし、33ホールドを挙げた西武の平良海馬と新人王争い一騎討ちの様相を呈している。

 西武の宮川は中継ぎの一角として頭角を現し、チーム2位タイの49試合に登板。チーム4位の13ホールドをマークするなど奮闘した。日本ハムの河野は開幕ローテ入りを果たし、シーズン12試合に先発。60イニング1/3を投げて黒星が先行する結果にはなったが、来季につながるシーズンとなった。

 オリックスの宮城は今月6日の日本ハム戦で5回7安打3失点でプロ初勝利。高卒新人では一番乗りとなった。もう1人の高卒、ロッテ佐々木朗は1、2軍ともに登板ゼロ。4球団が競合した球界の至宝は、プロでの土台作りに終始した。またソフトバンクの佐藤も1軍出場なしに。ただ、2軍では59試合に出場。ウエスタン・リーグ最多の20盗塁をマークして、来季の飛躍につなげた。

 奮闘も目立ったドラ1ルーキーたち。1年の経験を生かし、来季のさらなる躍進につなげるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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