やっぱり野球は投手力が大事? パ打率ランクに生じた“謎の逆転現象”とは

Aクラスで10傑に入ったのはソフトバンク柳田だけ…

 では、Aクラスのソフトバンク、ロッテ、西武はどうだったのか。規定打席到達者で言えば、ソフトバンクは柳田に続くのが13位に位置する中村晃外野手(.271)。そして中村晃に次ぐのは21位の栗原陵矢(.243)となる。2位のロッテで最上位は18位の中村奨吾内野手(.249)で、20位の井上晴哉内野手(.245)が続く。

 3位の西武は、栗山巧外野手(.272)の12位が最上位で源田壮亮内野手(.270)が14位、コーリー・スパンジェンバーグ内野手(.268)が15位となる。打席数を200打席以上としても、トップ10に入るのは楽天の茂木栄五郎内野手(.301)とロッテの荻野貴司外野手(.291)しかいない。

 昨季は首位打者を奪った西武の森友哉捕手を筆頭に、外崎修汰内野手、秋山翔吾外野手、源田壮亮内野手とリーグ優勝した西武勢が4人ランクインし、浅村、茂木、ブラッシュと3位だった楽天からも2人が打率10傑に入っていた。トップ10に、ソフトバンクの柳田しかAクラス球団の選手が入っていないのは、珍しいことだろう。

 3年ぶりにリーグ優勝を果たしたソフトバンクはチーム防御率が12球団ダントツの2.92を叩き出し、2位以下に14ゲーム以上の大差をつけて優勝した。2位のロッテもチーム防御率3.81はリーグ2位だった。一昨年、昨年の西武のような圧倒的な破壊力があれば話は別だが、やはり優勝するにはそれ相応の投手力が必須なのは間違いないようだ。

(Full-Count編集部)

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