ホークスは投手3冠・千賀がCS先陣 昨年CSのリベンジへ「点を取られても粘り強く」

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

昨年のCS初戦では4被弾で負け投手「CSまでの時間の過ごし方は去年よりも工夫できた」

 3年ぶりにリーグ優勝したソフトバンクと2位・ロッテが戦う「2020 パーソル クライマックスシリーズ パ」が14日に開幕する。アドバンテージの1勝を持つソフトバンクは、今季投手3冠に輝いた千賀滉大投手が先発。日本一4連覇へ初戦で王手を狙う。

 日本シリーズ進出に向けて、投手3冠を獲得したエースが初陣を切る。13日の全体練習後に報道陣に対応した千賀は「僕個人とかいうよりもチームがメインになるので、思い切り集中していきたいなと思います」と意欲を示した。

 そして「去年失敗している分、余計にしっかりしたいです」と自分に言い聞かせるように言葉を続けた。千賀は昨年のCSファーストステージ初戦に先発。楽天打線を相手にまさかの4被弾で負け投手となり、チームを崖っぷちに追い込んだ。チームはそこから10連勝で日本一へと駆け上がったが、千賀の中には大きなトラウマとして残っているようだ。

 その反省を生かし「リーグが終わってからCSまでの時間の過ごし方は去年よりも工夫できた」と千賀。タイトルを確定させたリーグ戦最後の登板は11月4日のロッテ戦(ZOZOマリン)。8回を無失点に抑える最高のピッチングを見せた。千賀は「(前回の対戦を)ゼロで抑えているので難しいところはあるが、試合に勝てるように流れを壊さないように。点を取られても粘り強く投げたい」と意気込んだ。

「アドバンテージもあるし、初戦を取れば大きいということは誰もが分かっていること」。千賀は自らの右腕で日本シリーズ進出に王手をかけるつもりだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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