セ個人タイトル確定 巨人菅野&岡本、中日大野雄が“2冠” 広島は受賞者なし

巨人・岡本和真、菅野智之、DeNA・佐野恵太、中日・大野雄大(左上から時計回り)大野雄大【写真:荒川祐史】
巨人・岡本和真、菅野智之、DeNA・佐野恵太、中日・大野雄大(左上から時計回り)大野雄大【写真:荒川祐史】

菅野は3年ぶり3度目の最多勝、大野雄は2年連続の最優秀防御率

 セ・リーグは14日、DeNA-巨人戦でレギュラーシーズンの全日程が終了し、個人タイトルが確定した。

 打撃部門では、巨人の岡本和真内野手が本塁打王と打点王の2冠に輝いた。120試合に短縮されたシーズンながら31発を放ち、97打点をマークして自身初のタイトルとなった。球団の生え抜きでは松井秀喜氏以来18年ぶりとなる3年連続30本塁打と4番打者として存在感を示した。

 首位打者はDeNAの佐野恵太外野手。シーズン終盤に左肩関節脱臼で抹消となり、最終戦のこの日に復帰したが出番なし。打率.328をマークし、筒香が抜けた後の4番を務め自身初のタイトル獲得となった。ヤクルトの村上宗隆内野手は、出塁率.427で自身初タイトルとなる最高出塁率を獲得した。阪神の近本光司外野手は31盗塁をマークし2年連続の盗塁王を獲得。中日の大島洋平外野手は146安打で2年連続の最多安打となった。

 投手部門では、中日の大野雄大投手、巨人の菅野智之投手がそれぞれ2冠。大野雄は防御率1.82で2年連続の最優秀防御率、148奪三振で初の最多奪三振を獲得した。菅野は14勝で2年ぶり3度目の最多勝、初の勝率1位となった。勝率1位は規定投球回は関係なく10勝以上を挙げた選手が対象で、菅野は20試合に登板し14勝2敗、勝率.875と圧倒的だった。

 阪神のロベルト・スアレス投手は25セーブをマークし、初のタイトルとなる最多セーブ。ソフトバンクから移籍した今季は51試合に登板し3勝1敗、8ホールド、25セーブ、防御率2.24の成績を残した。最優秀中継ぎは中日の祖父江大輔投手、福敬登投手、ヤクルトの清水昇投手が30ホールドポイントで並び、3人で分け合う形となった。

 投打合わせて12部門で、巨人と中日がそれぞれ4冠。阪神とヤクルトが2冠で、DeNAが1冠に。2年連続のBクラスに低迷した広島からはタイトル獲得者が出なかった。

【一覧】巨人&中日が“4冠”…2020年セ・リーグのタイトル獲得選手一覧

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