セ6球団のドラ1は今季どうだった? 爪痕残した高卒、広島森下は新人王“当確”

甲子園のスターだったヤクルトの奥川はデビュー戦でプロの洗礼も

 ずば抜けた成績を残したのが、唯一の大卒である広島の森下。シーズン通して先発ローテを担い、大台の10勝に到達した。防御率は堂々の1点台でリーグ2位で、勝率.769と124奪三振はいずれもリーグ3位。巨人・菅野、中日・大野雄、阪神・西勇ら他球団のエースたちと肩を並べた。シーズン序盤から熾烈な争いを繰り広げていた巨人・戸郷との新人王争いも頭ひとつ抜け出した感があり、受賞が有力視される。

 高卒5人の中では、中日の石川昂が最多の14試合に出場。プロ初安打、初打点を放ち、来季につながる爪痕を残した。DeNAの森もデビュー戦となった10月27日の巨人戦(横浜)でプロ初打席初安打を放った。甲子園のスターとして注目を浴びたヤクルトの奥川は、チームの今季最終戦となった今月10日の広島戦(神宮)で初先発。2回9安打5失点とプロの洗礼を浴びたものの、貴重な経験を積んだ。

 一方で、1軍出場なしに終わったのは2選手。阪神の西純は2軍戦でマウンドを重ね、来季への土台づくりに専念。巨人の堀田は入団早々に右肘の不安が露見。4月に右肘内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた。今月3日には自由契約となり、育成として再出発するとみられる。

 即戦力として期待の大卒が存在感を放ち、奮闘も目立った高卒選手たちも。ドラ1ルーキーたちはこの経験をどう生かし、来季のさらなる躍進につなげるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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