DeNA、ロペスと来季契約せず 三原球団代表「代打や守備だけの選手ではない」

DeNAのホセ・ロペス【写真:荒川祐史】
DeNAのホセ・ロペス【写真:荒川祐史】

2013年からNPBでプレー、来季は外国人枠を適用される日本人選手と同等扱い

 DeNAは16日、ホセ・ロペス内野手、スペンサー・パットン投手と2021年シーズンの契約を結ばない旨を通知したと発表した。これを受け、三原一晃球団代表がオンライン会見に臨み、「総合的な判断で合わなかった」と話した。

 苦渋の決断だった。2015年に入団以来、打線の中心として、また外国人選手のリーダーとして、チームに貢献してきたロペスと来季は契約を結ばないこととした。三原球団代表は、この決断について「フィールドの中だけでなく、いろいろな意味で球団に貢献してくれた選手。我々にとっても大きな決断となったが、来季の構想から外れる形となった」とした。

 ロペスは今季、日米通算2000安打、また外国人選手としては史上初の日米各1000安打を達成し、セレモニーでは涙を見せる場面もあった。来日8年目で国内FAを取得。来季以降にNPB球団と契約する場合には、外国人枠を適用されずに日本人選手と同じ扱いを受けることになる。

 2013年から2シーズンにわたり巨人でプレーした後、2015年からDeNA入り。主軸としてパンチ力のある打撃を光らせ、守備でも元MLBオールスター選手の片鱗を窺わせる華麗なグラブさばきを披露した。2017年には打点王に輝くなど、NPBでは通算993試合に出場し、打率.274、1001安打、198本塁打、588打点を記録している。

 三原球団代表はロペスが在籍した6年間の功績を「チームの相談相手であり、ムードメーカーの選手だったので感謝しています」と称えたが、「レギュラーで4打席立って結果を出す選手。代打であったり守備だけで活躍してもらう選手としては認識していなかった。本人もレギュラーで出ることに強い意識を持っている。そういう観点で構想から外れてしまったということ」と袂を分かつ決断をした。

 パットンについても「まさしくファイティングスピリット、ブルペンを一体化するために非常にいい動きをしてくれた選手」と労ったが、来季の構想外となり、残留オファーは出さなかった。ロペスとパットンはともに現役続行を希望しているという。

 去就が明らかになっていないネフタリ・ソト内野手とマイケル・ピープルズ投手に関しては「交渉内容は控えさせていただきたい」と語るにとどまった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY