ホークス退団の内川聖一は争奪戦か? 元NPB監督が「需要が多い」と語る理由

ソフトバンクを退団する内川聖一【写真:編集部】
ソフトバンクを退団する内川聖一【写真:編集部】

「“有名”な打者じゃなく“本物”の打者。有名になるのは簡単だが本物になるのは難しい」

 プロ野球はパ・リーグのクライマックスシリーズを終え、残すはソフトバンクと巨人の日本シリーズのみとなった。各球団は来季に向けた戦力補強に動き出す時期にも入っている。FA、新助っ人などもあるが、阪神の福留孝介外野手、能見篤史投手、ソフトバンクの内川聖一内野手ら今年は実績のあるベテラン選手の去就にも注目が集まっている。

 3年ぶりに優勝したソフトバンクの内川は1軍で出場機会がなく現役続行を希望し自ら退団を申し出た。両リーグで首位打者を獲得した球界を代表する打者は再び1軍の舞台で復活した姿を見せることができるのか…。元オリックス監督で、ソフトバンク、巨人、中日でもコーチを務めた野球評論家の森脇浩司氏は「DH、代打だけでなくファーストでもまだまだ使える。両リーグで需要が大きい」と太鼓判を押す。

 森脇氏はホークス、オリックス、中日では内川に嫌という程、勝負強い打撃を見せつけられた。来年は39歳を迎えるが、広角に打ち分ける打撃技術はまだまだ健在だという。

「内川は“有名”な打者じゃなく“本物”の打者。有名になるのは簡単だが本物になるのは難しい。まだまだ通用する。年齢がいくと昔から言われているストレートの対応が難しくなる。目であったり反射神経という部分。2軍での打撃を見ていてもまだまだ早い球にも反応できる。それがアドバンテージになり右にコンタクトできるし、変化球への対応もできている」

「ベテラン、中心選手になると存在感、存在意義を問われる」

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