2度目の薬物違反・カノは「キャリア全てが問題」 NY記者が糾弾「殿堂入りはゼロ」

メッツのロビンソン・カノ【写真:AP】
メッツのロビンソン・カノ【写真:AP】

ニューヨーク・ポスト紙・シャーマン記者「キャリア全てが問題」

 大リーグ機構(MLB)は18日(日本時間19日)、メッツのロビンソン・カノ内野手を薬物規定違反により162試合の出場停止処分を科したと発表した。パフォーマンス向上薬スタノゾロールの陽性反応を示した。

 カノはマリナーズ時代の18年5月にフロセミドの陽性反応で80試合の出場停止処分を受けている。メッツのサンディ・アルダーソン球団社長は「MLBの薬物防止及び治療プログラム違反によるロビンソン(カノ)の出場停止処分の知らせを受け、極めて遺憾です」と大リーグ機構の運動能力向上薬撲滅を全面的に支持する声明を出した。来季は無給での出場停止処分となったが、辛口コラムニストとして知られる米ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者は「キャリア全てが問題になっている」と問題視した。

 メジャー16年間で通算2624安打、334本塁打。オールスター戦に8度選出され、ゴールドグラブ賞も2度受賞している球界を代表する選手だ。シャーマン記者は糾弾した。

「カノのキャリア全体がこれで問題になっている。マイナー時代は良い有望株だったが、決してエリートとまではいかなかったと記憶されているはずだ」

「カノの殿堂入りのチャンスは、おおよそゼロにまで下がることになる」

 かつてヤンキース傘下からメジャーまで這い上がったカノ。ヤンキース若手時代は多くの大物選手のトレードの駒としてみられていたものの、残留して結果を出してきたニューヨークのスター選手だ。それだけに、シャーマン記者の失望も大きかったようだ。2度の薬物違反で、自らの輝かしいキャリアに汚点を残すこととなった。

(Full-Count編集部)

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