鷹栗原に「何の意味もない」攻め 専門家が指摘した巨人バッテリーに欠けていた意識

巨人・高橋優貴【写真:荒川祐史】
巨人・高橋優貴【写真:荒川祐史】

ロッテ、巨人、米大リーグでも活躍した小林雅英氏、第2戦も乗せてしまった第1戦の“四球”

■ソフトバンク 13-2 巨人(日本シリーズ・22日・京セラドーム)

「SMBC日本シリーズ2020」はソフトバンクが巨人に2連勝。日本シリーズ10連勝で力を見せつけた。第1戦、第2戦でもソフトバンクの栗原が大活躍。シリーズ男となっている。ロッテ、巨人でも活躍した小林雅英氏は第1戦に菅野の後を受けた巨人・高橋優貴らバッテリーが栗原に対して欠けていた意識を指摘した。

 第1戦はソフトバンク・栗原がラッキーボーイ的な活躍で3打数3安打4打点、1本塁打の大活躍だった。巨人エースの菅野から放った3安打は見事だった。勢いそのままに2戦目も第1打席で安打を放つなど4安打。序盤の大量リードにつながった。小林氏は第1戦後、菅野がマウンドを降りた後、栗原の8回の第4打席に着目していた。投手は左腕・高橋。結果は四球で歩かせたが、攻め方に疑問を持った。

 打たれたくない思いがあるのは理解できるが、点差は5点のビハインドだ。初球はアウトコース低めへ、長打警戒。その後も、外中心の配球だった。1球、抜け球が内角高めに行ったが、狙った内角はなし。栗原へ四球を与えたことに小林氏は「何の意味も持たない、役に立たないと思います」と指摘した。

「わざとぶつける(死球)ことはできませんが、もっと内角を突いていくべきだと思います。これだけ栗原に打たれているのであれば、内角を突いて、自分はマークされている、狙われているな、と思わせるくらいの攻め方をしないといけません。そうしないと栗原は気分良く次の日、打席に立つと思います」

 若い投手にとっては、日本シリーズという大舞台はそう多く経験できることではない。「ベンチの指示がなくても、バッテリーで考えてやって欲しかったですね」。相手打者に警戒されている、内角に来るという意識を与えるだけで、バッティングは変わってくるものだ。チームプレーとして捉えて欲しいと願った。

(Full-Count編集部)

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