黄色靭帯骨化症やベーチェット病… 国指定の「難病」を乗り越えたNPB選手たち

オリックスの安達了一は2016年に「潰瘍性大腸炎」を発症

 2010年にロッテからドラフト2位指名を受けて入団した南昌輝投手も、プロ8年目の2018年に「黄色靭帯骨化症」を発症。8月に手術を受けた。1軍復帰を果たした翌2019年は4試合に登板。今季は夏場に6試合に登板し、計7イニング1/3で4失点、防御率4.91だった。

 2005年の大学生・社会人ドラフトで巨人から4巡目指名されて入団した越智大祐さんも、プロ6年目の2012年に「黄色靭帯骨化症」と診断を受け手術。翌2013年からは1軍登板こそなかったものの2年間プレーを続け、2014年限りで現役を引退した。

 元巨人投手の柴田章吾さんは中学3年生の時に指定難病の「ベーチェット病」を発症。闘病しながら愛知の名門・愛工大名電に進み、3年夏に甲子園出場を果たした。病気を持ちながらも、明大を経て、2011年の育成ドラフトで巨人から3位指名を受けて、プロ野球選手としての夢を叶えた。支配下登録には至らず、2014年限りで戦力外通告を受けたがイースタン・リーグでも登板するなど、1軍登板まであと一歩のところまで奮闘した。現在は実業家として野球の普及に携わっている。

 オリックスの安達了一内野手は2016年に指定難病の「潰瘍性大腸炎」を発症。リハビリを経て4月に1軍復帰を果たすと、遊撃のレギュラーとしてチームを支えた。2017年は109試合、2018年は140試合に出場。2019年は故障などで56試合にとどまり、今季は78試合に出場した。32歳を迎えてベテランの域に入ってきたが、華麗な守備はいまだ健在だ。

 難病を乗り越えてグラウンドに戻ってきた姿は、ファンの心を揺さぶり、力を与える。西浦が過酷な道のりをへて復帰を果たす日を、ファンは信じて待ち続けている。

(Full-Count編集部)

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