12球団で走者を出しにくい投手は誰? 大野雄と菅野に迫る意外な名前とは…【セ編】

巨人・中川皓太【写真提供:読売巨人軍】
巨人・中川皓太【写真提供:読売巨人軍】

救援投手では巨人の高梨が抜群の成績を残した

 その2人でより走者を出さなかったのは大野雄の方。148.2回と、137.1回だった菅野より投球イニングは多かったものの、四球数は大野雄の方が少ない(大野雄23個、菅野25個)。また、菅野が7個与えた死球は大野雄は1つも与えず、WHIPは0.87とセパ両リーグの先発投手の中でもトップの数字。菅野は2位の0.89だった。

 この2人に次ぐ3位に入ったのは阪神の秋山拓巳。4位だった西勇輝と並びチームトップタイの11勝をマークした。112投球回で規定投球回には届かなかったものの、防御率2.89も立派。特筆すべきは四球の少なさで、わずか12個しか与えておらず、WHIPは0.97だった。西は0.98と僅差で4位。5位に入ったのは中日で大野雄に次ぐ8勝をマークした福谷浩司。こちらも92投球回と規定投球回には届かなかったが、13四球と四球の少なさが際立った。

・救援投手(30投球回以上)
1 高梨雄平(巨人)0.80
2 R・マルティネス(中日)0.90
3 三嶋一輝(DeNA)0.90
4 中川皓太(巨人)0.94
5 祖父江大輔(中日)0.97

 30イニング以上に投げたリリーフで最も走者を出しにくかったのは、シーズン中に楽天から巨人へトレードで移籍した高梨雄平だった。高梨は37.1イニングを投げて、17被安打19与四死球。WHIPは0.80は、セパ両リーグの20イニング以上投げた全投手の中でもトップだった。巨人にとっては大きな補強だったと言えるだろう。

 2位は中日の守護神だったR・マルティネス。40試合に投げて防御率1.13の好成績。豪速球を武器としながらも12四球と制球も良く、WHIPは0.90だった。3位に入ったのはDeNAの三嶋一輝。守護神・山崎康晃の不振で代役のクローザーを任されて18セーブをあげた。こちらも48試合で13四球と四球が少ななかった。4位は巨人のセットアッパー中川皓太、5位には中日のセットアッパー祖父江大輔と続いた。

(Full-Count編集部)

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