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球場に届いた批判の手紙、3日間泣いた札幌の夜… 甲斐拓也が激白する中傷と苦悩の1年

25日まで行われていた「SMBC日本シリーズ2020」で巨人に4連勝し、4年連続の日本一に輝いたソフトバンク。2年連続のスイープでセ・リーグ覇者を倒した日本シリーズで巨人打線を徹底的に封じたのが屈強な投手陣と4試合すべてでマスクを被った甲斐拓也捕手のバッテリーだった。

批判の手紙を敢えてロッカーへ「今に見とけよ」

 この手紙を、甲斐はあえてベンチ裏のロッカーにしばらく置いていた。「今に見とけよ」。言いたい放題言う人間たちを黙らせたい。そのためには勝つしかない。絶対に負けたくないという反骨心から来る行動だった。チームは10月10日のロッテ戦から怒涛の12連勝を飾り、リーグ優勝へと突っ走った。チームが勝ち出すにつれて、批判の声も下火になった。「もういいやろ」。ようやく甲斐もその“批判の手紙”を捨てることができた。

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「捕手はそういう見られ方をするポジション。結局は勝つことが全てなんです。叩こうと思ったら、いくらでも叩ける。でも、そういう人たちはチームの中のことは知らないし、その日の投手の状態、使える球種、使えない球種も分かっていない。結果論でしかモノを言わない。でも、そういう無責任な言葉でも僕らは引きずったり、傷付いたりするんです。ただ、今となっては無責任な言葉に自分を左右されないようにしようと思うようになりました。勝っている時は言ってこないですよね。見返したい、見とけよと思っていました」

 甲斐はこう投手陣を称える。「投げた投手がすごいし、やってくれた投手が本当に頑張ってくれた結果だと思っている。結局そういうことだと思います」。辿り着いた4年連続日本一の座。歓喜の瞬間は、幾多の苦労と苦悩が報われた瞬間でもあった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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