鷹、6選手が契約更改 16年ドラ1田中正義は1200万円、リチャード60万円増の660万円

契約更改を行ったソフトバンク・リチャード【写真:藤浦一都】
契約更改を行ったソフトバンク・リチャード【写真:藤浦一都】

田中、リチャードの他、古谷や尾形、野村、渡邉雄が契約を更改

 ソフトバンクは3日、福岡市内の球団事務所で6選手が契約更改交渉を行い、来季の契約にサインした。2016年のドラフト1位田中正義投手は100万円減の1200万でサインしたほか、古谷優人投手、野村大樹内野手、尾形崇斗投手、渡邉雄大投手、リチャード内野手の全6選手がサインし、来季に向けて意気込みを語った。(金額は全て推定)

・古谷優人(700万円→720万円)

 今季1軍で4試合に登板した古谷は「1軍で投げたことを評価していただいた。自分としてはアップ分以上の経験が得られた」と語る。2軍では21試合に登板して3勝1敗、防御率2.31の成績を残したものの、シーズン終盤は「バランスがおかしくなっていた」という。みやざきフェニックス・リーグではその修正を心がけ「いい感覚がつかめた。メンタル面をもっと強くしたい。5年目の来季は今年以上の結果を求めてやっていきたい」と意気込んだ。

・野村大樹(630万円→640万円)

 今季の野村は2軍戦で74試合に出場し、打率.263、3本塁打、20打点の成績を残した。交渉を終えると「去年は3軍主体だったが、2軍でほぼ全試合に出ることができた。球団からは打撃面を評価していただき、守備面も安定感が上がってきていると言っていただいた」と明るい表情。その中で「打点を稼げなかった。やっぱり自分としては打点が大事。下半身を鍛えて来季は1軍の戦力になれるように」と語っていた。

・田中正義(1300万円→1200万円)

 4年目の今季は右肘痛で出遅れてシーズンの大部分をリハビリ組で過ごした。だが、10月に2軍戦で実戦復帰すると、ウエスタン・リーグ最終戦で156キロをマークした。「こうやってもう1度チャンスをいただけたので、期待に応えたい。期待に応えられると思うし、いい形でやれる自信はある」とダウン提示にも前を向き「まずはブルペン(中継ぎ)からになると思うが、そこで勝ち試合を任せてもらえるように。(オフは)歩みを止めることなく、毎日積み重ねていきたい」と、5年目に向けて意気込んでいた。

・尾形崇斗(600万円→600万円)

 今年3月に支配下登録され、6月23日の西武戦で1軍初登板。3四球などで1回3失点を喫し、その後は怪我もあって2軍暮らしが続いた。「悔しさの方がかなり多かったシーズン。なかなか自分の思うようなボールが投げられなかった」と尾形。オフには持ち味であるダイナミックなフォームのために「可動域を広げていきたい」と語り、来季に向けて「(納会での)王会長で言われていたように高い目標を持って、ホークスの中継ぎの中で一番の成績を残したい」と力強く語った。

・渡邉雄大(600万円→600万円)

 シーズン途中に育成から支配下登録されて1軍で3試合に登板した渡邉雄。3試合目で左肘を痛めて今もリハビリが続いているが、すでに立ち投げができるまでに回復している。「いろんなことがあった1年。1軍公式戦で投げられたことは大きい経験だし、感じたことはたくさんあった。来年はケガしない体を作っていきた」。10月には女の子が生まれて家族が増えたが、新型コロナウイルスの影響で新潟の実家にいる我が子とはまだ対面ができていない。「チームのためにも家族のためにも」と、来季は1軍40試合登板を目標に突き進んでいく。

・リチャード(600万円→660万円)

 開幕前に支配下契約を勝ち取り、2軍戦では72試合で打率.229、12本塁打、47打点を記録。ウエスタン・リーグの本塁打王と打点王の2冠に輝いたリチャード。60万円増に「1軍(昇格)はなかったけど、タイトルと来年こそ頑張ってほしいという期待料で上げていただいた」と笑顔。8月に長谷川勇也から「目で見るんじゃなくて身体に任せる打ち方」を教わった。来季の目標は「まずここ(PayPayドーム)で本塁打を打つこと」。その先にあるレギュラー獲りにも意欲を燃やし、年内にも西武・山川穂高内野手との自主トレをスタートする。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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