伊藤英明似や田中将大似も… 楽天投手陣の再建はドラフト上位4人がカギ?

ドラフト3位の藤井は早川にライバル意識「僕も相当な負けず嫌い」

「早川君も負けず嫌いだと言っていたが、僕も相当な負けず嫌いなので、早川君に負けないようにやっていきたい」。そうライバル意識をむき出しにしたのが、同じ左腕で最速150キロのドラフト3位、ENEOS・藤井聖投手だ。

 木更津総合高時代に3度甲子園に出場し、東京六大学でも活躍した早川に対し、藤井は甲子園経験はなく、東洋大時代も0勝。ENEOS入社後に飛躍した。2歳下の早川との競争が、相乗効果をもたらす可能性は十分ある。一方で「僕自身は思っていないし、大変恐縮なのですが、周りからは俳優の伊藤英明さんに似ていると言われます」と、人気が出る要素も備えている。

 ドラフト2位の法大・高田孝一投手は、最速156キロ右腕。コロナ禍による全体練習自粛期間中、倒立やブリッジなど自重トレーニングを取り入れ急成長した。9月の練習試合で自己最速をマーク。「1番自信があるのはストレート。それを売りにしていきたい」と言い切り、「ピンチでも動じない冷静なマウンドさばきが自分のスタイル」とアピールした。「休みの日に朝早く起きてカフェを巡るのが趣味」と言い、マイペースに成長するタイプなのかもしれない。

 ドラフト4位の亜大・内間拓馬投手は、最速150キロを誇る右腕だが、むしろ「いろんな球種を駆使し、打者を見ながら配球を組み立てて抑えるのが自分の持ち味」と言う。球団OBの田中将大投手に似ていると言われるそうで、こちらも「自分では思っていないですし、恐れ多いです」と赤面しつつ、「チームの柱として、日本一を決める試合でマウンドに立たせてもらえるような投手になりたい」とマー君をほうふつとさせるような目標を掲げた。

 4者4様、実力とユニークな面を兼ね備えている。チームの台所事情から言って、チャンスは多いだけに、誰がどんな活躍をするのか、来春のキャンプからが楽しみだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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