鷹・甲斐野が明かした「正直に言わなかった」後悔 復帰を焦った故の1軍登板なし

7月24日の2軍戦で実戦復帰も「大丈夫」と虚勢を張った…

 今季唯一の実戦登板となった7月24日のオリックス戦の際にも、右肘に違和感、張りがあったという。ただ、復帰を焦るがあまりに、トレーナーの前でも「大丈夫」と虚勢を張った。そして、この試合後に再び右肘に違和感が出て再び離脱。その後もシート打撃登板まで漕ぎ着けたあと、再び違和感が出たりもしていた。

「もっと早く手術できたのかなとか、色々な声がある中で自分が決意したのがこのタイミングだった。もし来年、40試合、50試合投げてみろと言われても無理だな、と思ったので、邪魔をするものを取り除いてもらいました」

 1年間を棒に振ることになったものの、この日の甲斐野の表情はスッキリとしていた。「今後必要になってくる1年だったとプラスに捉えています」と、今ではこの1年をポジティブに捉えている。そして、手術の結果も良好だという。

「今はすごく状態はいいです。やって良かったなと思います。お医者さんにも『炎症がひいてきているね』『リハビリも早められるかも』と言ってもらえている。ただ調子乗らずに、焦らずにやっていきたいと思います」

 手術を受けて全治は3か月の見込みとされている。現状のメドではブルペンでの投球練習再開は2月のキャンプ中になるという。実戦復帰は4月か5月あたりが見込まれるだろうか。

「(試合は)極力テレビで見ようと思ったけど、見れませんでした。見て勉強するところもあるんですけど、自分のいないチームを見るのは正直キツかった。今年、自分がいない中でどんどんいい投手が出てくる印象があった。すごい世界だと思いました。このメンバーに食い込んでいかないといけない」

 こう今季の心境を語った甲斐野。悔しさと怪我を乗り越えて、目指す復活への道。また大観衆の埋める本拠地のマウンドに立つ姿を、ファンは待っている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

朝日新聞スポーツシンポジウム

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