トップ選手は100スイング中3回… 12球団で空振りしにくい打者orしやすい打者は?
スイング全体で空振りしにくいのは日本ハム近藤とソフトバンク中村晃
○SwStr%(300打席以上の打者に限る)
ベスト5
1 近藤健介(日本ハム)3.8%
2 中村晃(ソフトバンク)3.9%
2 大島洋平(中日)3.9%
4 吉田正尚(オリックス)4.0%
5 福田周平(オリックス)4.3%
ワースト5
1 スパンジェンバーグ(西武)18.2%
2 大田泰示(日本ハム)16.7%
3 ロメロ(楽天)14.6%
4 柳田悠岐(ソフトバンク)13.9%
5 ソト(DeNA)13.9%
ストライク球、ボール球問わず全スイングの中での空振り率を示すSwStr%で見ると、12球団ナンバーワンになるのは日本ハムの近藤に。全スイングのうち、空振りはわずか3.8%という結果になっている。近藤はボール球へのスイング率(O-Swing%)も両リーグ通じて3位の16.5%と低く、ボール球には手を出しにくくスイングさせても空振りしにくいという厄介な打者だということが分かる。
近藤に次ぐのはソフトバンクの中村晃で3.9%。中村晃はZ-Contact%は6位の93.6%だが、O-Swing%は11位の22.5%となり、それなりにボール球にも手を出している。それでいて空振りが少なく、ボール球でさえもバットに当てる技術を持っていると言える。現にContact%は90.4%で大島と並んで全選手トップになる。
全スイングに対しての空振り率が最も高かったのは、こちらも西武のスパンジェンバーグ。SwStr%は18.2%で5から6スイングに1度、空振りするとされる。これに日本ハムの大田の16.7%、ロメロの14.6%、柳田とソトの13.9%と続いていく。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。