「自信はある」 DeNA山崎康晃が描く守護神復活、東京五輪とメジャー挑戦への道筋

会見に臨んだDeNA・山崎康晃【写真提供:横浜DeNAベイスターズ】
会見に臨んだDeNA・山崎康晃【写真提供:横浜DeNAベイスターズ】

7000万円ダウンの年俸2.8億円でサイン、今季不振は「深刻でないと思っている」

 DeNAの山崎康晃投手は22日、横浜市内で7000万円ダウンの年俸2億8000万円で契約更改した。ダウン更改はプロ入り後初めて。山崎は「年間通してイレギュラーなシーズンが行われて、僕としても悔しい気持ちでいっぱいです。来季へ向けて体と心をしっかり準備して臨みたい」と話した。これでチームは全選手が契約更改を終えた。(金額は推定)

 3か月遅れで開幕した今季は不本意なシーズンだった。開幕から精彩を欠き、7月下旬から中継ぎに配置転換。10月8日から2軍再調整もあった。40試合登板、0勝3敗6セーブ、8ホールド、防御率5.68。当然納得できるわけがなかった。

「僕としても悔しい気持ちでいっぱいです。来季へ向けて体と心をしっかり準備して臨みたい。シーズン始まる前は野球どころではないというか。生活で選手もいっぱいいっぱいでした。そういう意味では感染予防対策とコンディショニングは難しかったですけど、また1つ経験になったのかなと思います」

 プロ1年目の15年から絶対的守護神に君臨し、通算169セーブを挙げてきたが、7月下旬からその座を三嶋に譲った。「クローザーに関しては、あえて言及する必要はない。練習して健康でシーズンを迎えられれば、僕のパファーマンスは必然的に出てくるという自信はある」とプライドをにじませた。

 復活を期待する三浦大輔新監督からの言葉も胸に刻まれている。「(監督就任後に)『しっかり頑張れよ』という一言をいただいた。現役時代から深く関わらせてもらって、いろんな話を聞かせてもらったり、プライベートでもお食事に連れていっていただけるような仲なので。僕の持っている精一杯の力を発揮していきたいですし、DeNAを優勝させられるような活躍を来シーズン頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。

 侍ジャパンとして15、19年の世界野球プレミア12を経験。今夏に行われる予定だった東京五輪も来夏に延期になった。「あのユニホームを着て頑張りたい気持ちはあります。いろんな経験を日本代表でさせてもらったので、無駄にしたくない。まずはベイスターズのユニホームで活躍して、自信を持って選んでいただけるように」と日の丸への熱い思いは変わらない。昨オフの契約更改の場で打ち明けたメジャー挑戦の思いも秘める。「やっぱり強くありますね。今後、野球人生をかけて、どういうふうに進んでいっても自分のプレースタイルとファンの皆さまを大切にする姿勢を忘れずにやっていきたい」と明かした。

 今年は沖縄・宮古島での合同自主トレを取りやめ、年明けも都内、横浜で鍛錬を積む。「皆さまが思っているより深刻ではないかなと僕自身は受け取ってます。しっかり練習して、しっかり開幕を迎えれば、パフォーマンスを発揮できる自信はある」。固い決意で来季に挑む。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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