MLB史の”100億円超え契約”を米メディア査定 「完全に大失敗」の不名誉な大物は

2014年にヤンキースと7年1億5600万ドルで契約した田中は「悪くはないが際立った成功でもない」

 一方で、1億ドル超え契約で忘れてはいけないのが、2020年シーズン終了時にヤンキースとの7年1億5600万ドル(約161億円)の契約が満了を迎えた田中将大投手だ。「悪くはないが際立った成功でもない契約」に選出された右腕は、入団から6年連続2桁勝利を記録。防御率4点台とやや打ち込まれるシーズンが2度あったものの、通算1054回1/3投球回で78勝46敗、防御率3.74と安定感を発揮した。

 しかし記事では「幾分の浮き沈みを経験した」として、田中が入団初年度に右肘を負傷し一時離脱したことを指摘。今季はサマーキャンプ中に打球が頭部を直撃する悲劇に見舞われた。その影響もあってか今季は10試合に先発し3勝3敗、防御率3.56、プレーオフでは2先発で計8回11失点と本来の姿とは程遠かった。それでも「あらゆることを考慮すると、ヤンキースが払った金額の価値はあった」と名門球団のローテーションで多くの勝ち星をもたらした右腕の功績を評価した。

 その他にも、エンゼルスと2011年12月に10年2億4000万ドル(約248億円)の超大型契約を結んだアルバート・プホルス内野手は「良くはないが完全に大失敗でもない契約」に選出された。入団から5年間は平均29本塁打、98打点と主砲として及第点の力を見せるも、徐々にではあるが時間と共に成績も少しずつ衰えを見せ「今はかつての面影すらない」と辛口査定となっている。

 大型契約は活躍の見返り、または球団からの期待の大きさを表している。選手たちはより大きな保証を得ることで経済的安定に繋がるが、契約の規模が大きいほど球団、そしてファンからの期待も増していくもの。今後どのような大型契約が生まれ、選手はどう応えて行くのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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