3連覇逃した西武 中継ぎに160キロ右腕が2人、必勝リレーを確立するも…【投手編】

昨季81登板の平井克典はプロ初先発も、勝利の方程式を支えた救援陣

「勝利の方程式」以外の投手の活躍も光った。平井克典投手は、昨季81登板と大車輪の活躍を見せた影響もあってか、今季は41試合で防御率4.18と悔しさの残るシーズンだったかもしれない。だが、8月20日のオリックス戦ではプロ初先発登板でいきなり白星を挙げると、それ以降もローテーションの谷間で先発するなど、昨季とはまた違った形でチームを支えた。伝家の宝刀・スライダーは被打率1割台と今季も健在だっただけに、オフに挑戦している先発転向の行方も見守りたい。

 また、宮川哲投手も150キロ近い直球とパワーカーブを軸に49試合に登板し、防御率3.83とドラフト1位ルーキーとしての期待に応えた。満塁時の被打率は.176を記録し、厳しい社会人野球を戦い抜いたマウンド度胸を示した。来季のさらなる飛躍にも期待がかかる。加えて、38試合で防御率2.10を記録した小川龍也投手の活躍も忘れてはならない。今季、救援陣で30試合以上に登板した左腕は小川のみ。僅差、ビハインド問わずに、ブルペンを支えた。

 さらに、田村伊知郎投手の活躍にも触れておきたい。今季はアマチュア時代から魅力的だった直球に加え、プロ入り後に習得したシュートなどを駆使したボールを小さく動かす投球スタイルで登板機会をつかんだ。主にビハインドでの登板が中心だったが、プロ4年目の今季は31試合に登板し、防御率3.95とキャリアハイの成績を記録。来季のさらなる活躍に期待したい。

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