守備シフトは禁止すべき? 「いかに野球を生き返らせるか」監督たちが議論
2008年以降三振率は年々増加、昨季は全体の約4分の1が三振
実際、2008年以降メジャー全体の三振率は年々上がっており、2020年はメジャー全打席のうち、約4分の1が三振という結果に。打率も昨季は.245で、これはア・リーグがDH制を導入する前年の1972年以降で最低の数字だったという。
シフトの制限が、どれだけ効果をもたらすかは不透明だ。「試合中にもっと多くのアクションが必要だ」と主張するブルワーズのクレイグ・カウンセル監督も、シフト制限は「非常に小さな違いにしかならない」と否定的だった。
一方、ロイヤルズのマイク・マシーニー監督らは具体的なシフト制限の方法についても言及し、前向きな姿勢を見せた。二塁ベースの両側に内野手を2人ずつ配置することや、内野手を外野芝上に配置しないことを義務づけるといった案が挙げられている。
データの活用が進むとともに変化を続けるメジャーの野球。「野球のあるべき姿」が議論される中、守備シフトに「待った」がかかるのか注目だ。