投手歴半年で最速151キロ&プロ入り 鷹ドラ5田上が誓う母への恩返し

入団会見に臨んだソフトバンクのドラフト5位・田上奏大【写真:代表撮影】
入団会見に臨んだソフトバンクのドラフト5位・田上奏大【写真:代表撮影】

叔父は元ホークス田上秀則氏「おじさんより活躍できるように」

 ソフトバンクのドラフト5位ルーキー田上奏大投手が6日、本拠地PayPayドーム内で入団会見を行った。田上は、履正社高内で新型コロナウイルスの感染者が出たことで、昨年12月10日に行われた新入団会見を欠席。この日改めて会見に臨んだ。

 叔父は2006年から2013年までソフトバンクに在籍し、正捕手としてベストナインにも輝いた田上秀則氏(現・大産大高監督)。背番号も秀則氏が現役時代に背負った「70」を継承する。会見では「小さい時におじさんをテレビで見てる時に『70』で活躍している姿を見ていた。おじさんより活躍できるように頑張りたい」と意気込んだ。

 高校時代は外野手としてプレーしていたが、昨夏に投手に挑戦。公式戦登板はないものの、練習試合などで登板し、最速151キロをマークした。そのポテンシャルを高く評価してソフトバンクが指名。わずか半年ほどの投手キャリアでプロへの道を切り開いた。

 プロで投手としてのイロハを学んでいくことになるが、プロ入りに迷いなし。「母子家庭でずっと育ててきてもらっていたので、お母さんをラクさせて上げたかった。チャンスがあるなら賭けてみようかな、とプロ入りを決めました」。女手一つで育ててくれた母親への恩返しを目指す。

「おじさんはオールスターに選ばれて、ベストナインにもなっているので、それに見合うようなタイトルを取りたいです。そして、日本代表に選ばれるような選手になりたい」と語った田上。そのポテンシャルは底知れず。「未完の大器」がソフトバンクでどう化けるか、注目だ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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