「2年目のジンクス」は今や存在しない?それとも… 新人王たち翌年の成績は【セ編】

ヤクルト・村上宗隆(左)とDeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】
ヤクルト・村上宗隆(左)とDeNA・山崎康晃【写真:荒川祐史】

昨季はセ・リーグでは広島の森下が新人王を獲得したが…

 2021年の幕が明け選手たちはプロ野球開幕に向け自主トレ、そして2月からは春季キャンプがスタートする。昨年はパ・リーグで西武の平良海馬投手、セ・リーグは広島の森下暢仁投手が新人王を獲得。大ブレークした翌年に不振に陥る「2年目のジンクス」という言葉が存在するが、ここでは過去5年の新人王の翌シーズンの成績を振り返っていく。セ・リーグ編。

2015年 DeNA・山崎康晃
15年 58試合 2勝4敗37S 7H 防御率1.92
16年 59試合 2勝5敗33S 7H 防御率3.59

2016年 阪神・高山俊
16年 134試合 打率.275 136安8本 65点5盗
17年 103試合 打率.250 82安6本 24点6盗

2017年 中日・京田陽太
17年 141試合 打率.264 149安4本 36点23盗
18年 143試合 打率.235 136安4本 44点20盗

2018年 DeNA・東克樹
18年 24試合 11勝5敗 防御率2.45
19年 7試合 4勝2敗 防御率3.76

2019年 ヤクルト・村上宗隆
19年143試合 打率.231 118安36本 96点5盗
20年120試合 打率.307 130安28本 86点11盗

 DeNAの山崎はルーキーイヤーの2015年に守護神に抜擢され新人最多記録となる37セーブ、翌年は防御率3.59と数字を落としたが2年連続で30セーブをマークするなどその後も球界を代表するクローザーに成長した。阪神の高山は球団の新人最多安打記録を更新する136安打をマーク。一気にレギュラー獲得かと思われたが翌年は打撃不振に陥り前年を下回った。

 中日の京田も高山同様にシーズンの球団新人最多記録を更新する149安打を放った。翌年は打撃不振で打率.235と成績を落としたが2年連続で20盗塁、守備では6失策と前年から半減させ守備率.991はリーグの遊撃手で1位となった。DeNAの東は11勝をマークしたが翌年は左肘の故障もありわずか7試合の登板に終わり、昨年はトミー・ジョン手術を行っている。

 一気にブレークしたのはヤクルトの村上だ。2年目の2019年は打率.231ながら4番として起用され36本塁打をマーク。高卒2年目ではシーズン最多打点、シーズン最多本塁打日本記録を達成。昨季は打率.307と打撃の確実性を向上させシーズン終盤まで首位打者争いを演じた。

 DeNAの東は怪我、阪神の高山は不振が続く苦しいシーズンとなっているが、その他は順調にチームの主力として成長していると言えそうだ。開幕投手候補としても期待される広島の森下は今シーズン、どのような成績を残すのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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