西武・松坂大輔はキャンプ2軍スタート 辻監督「投げられる体を作ってくれれば」

西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】
西武・松坂大輔【写真:荒川祐史】

昨年は1軍キャンプに参加、いったんは開幕ローテ内定も結局公式戦登板なし

 西武は18日、埼玉県所沢市の球団施設で辻発彦監督、コーチ陣、渡辺久信GM、居郷肇球団社長らが「全体会議」を開催。終了後に辻監督がオンライン会見に応じ、2月1日からの春季キャンプで、松坂大輔投手と内海哲也投手の両ベテランをB班(2軍)スタートとすることを明言した。

 昨季14年ぶりに西武に復帰した松坂。いったんは開幕ローテ入りが内定したが、コロナ禍で開幕が約3か月延期され、水泡に帰した。昨年7月には首の痛みと右手のしびれを軽減するため、内視鏡による頸椎の手術を受け、公式戦登板なしに終わった。昨年末に家族が住む米国から帰国し、キャンプインに備えているが、依然リハビリ段階にある。

 辻監督は「ここまでやってきた選手ですから、自分の体のことは自分が1番わかるでしょうし、感覚的なものもあるでしょう。今年にかける気持ちは十分あると思う。焦らず、しっかり投げられる体を作ってくれれば。期待しています」と、40歳で日米通算23年目を迎えた松坂に全幅の信頼を寄せる。

 一方、炭谷銀仁朗捕手のFA移籍に伴う人的補償として18年オフに巨人から移籍した内海は、19年は左前腕の故障で1軍登板なし。昨年は4試合登坂、1勝2敗、防御率4.26だった。38歳でプロ18年目を迎えたが、指揮官は「焦らず、しっかり投げられるようになってくれれば」と語る。

 1軍のA班は例年通り、2月1日から21日まで宮崎県日南市南郷町でキャンプを実施するが、コロナ禍をうけて当面は無観客で行う。B班は2月1日から4日まで所沢市内の2軍本拠地で調整した後、6日から24日まで高知県高知市春野町でキャンプを行う。

 チーム防御率が3年連続リーグワーストの西武。昨年3年ぶりに逃したリーグ優勝を奪回するためにも、両ベテランの完全復活に寄せる期待は大きい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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