オリックスのドラフト1位は育っているか? 吉田正&山岡一本釣りで成功も…

吉田正と山岡以外にもコンスタントに1軍の戦力は輩出

 その中でも代表格は2015年の吉田正尚外野手、2016年の山岡泰輔投手の2人だろう。吉田正は2015年のドラフトでオリックスが一本釣りに成功。1年目、2年目は怪我の影響で60試合ほどの出場にとどまったが、3年目についに覚醒。打率.321、26本塁打86打点をマークすると、昨季は首位打者のタイトルを手にした。今や球界屈指の強打者の1人となっている。

 山岡も2016年のドラフトで一本釣り。1年目から先発ローテの一角をにない、8勝をマークすると、3年目の2019年には26試合に登板して13勝4敗、防御率3.71、勝率.765で最高勝率のタイトルを獲得した。オリックス投手陣で山本由伸投手と双璧を成す2枚看板の1人となっている。この2人はほぼ満点に近い評価と言えるだろう。

 タイトル獲得者はこの吉田正、山岡の2人だけだが、それ以外にも多く1軍の戦力になっているのがオリックスの特徴だ。2010年の後藤駿太外野手はこれまで822試合、2011年の安達了一内野手は964試合に出場。安達は難病の「潰瘍性大腸炎」を患いながら、チームの正遊撃手としてチームに貢献してきている。

 2012年の松葉貴大投手も主に先発を任され、現在はトレードで中日でプレーしている。吉田一将投手は中継ぎとして226試合に登板し、山崎福也投手も44試合に先発するなど、これまで107試合でマウンドに上がっている。この面々はタイトル実績こそないが、まずまずの得点をあげている。

 2018年は太田椋内野手、2019年は宮城大弥投手と高卒の有望株を1位で指名したオリックス。さらに2020年も山下舜平大投手を指名と、ここ3年間は将来が楽しみな素材をチームに加えており、今後に期待したいところだ。

【表】活躍を数値化… 現行システムとなった08年ドラフト以降のオリックスのドラ1を独自検証

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