ブレーブスを「ハンマーズ」に改称を! 死去のアーロン氏“愛称”、一部ファン発起

アーロン氏の肖像画に花を添えるブレーブスのファン【写真:AP】
アーロン氏の肖像画に花を添えるブレーブスのファン【写真:AP】

「ブレーブス」は“先住民の戦士”の意、以前から差別的と批判も

 メジャー歴代2位の通算755本塁打、歴代最多の2297打点など数々の記録を残したハンク・アーロン氏の訃報は、米国でも大きな衝撃を与えている。現役時代の大半をプレーしたブレーブスの一部ファンからは、球団名を「ハンマーズ」に変えようという声が上がっているとAP通信が報じた。

「ハンマリング・ハンク(Hammerin’ Hank)」や「ザ・ハンマー(The Hammer)」の愛称で親しまれたアーロン氏は、1954年にブレーブスでメジャーデビュー。1975年にブルワーズに移籍するまで在籍し、1974年には当時ベーブ・ルースの持っていたメジャー記録の714本塁打を更新した。背番号44は永久欠番となっている。

 報道によると、ソーシャルメディア上でブレーブスの名称をアーロン氏の愛称に合わせようという声が拡散し、オンライン上での請願に発展。変更を求める理由として「半世紀以上に渡り、優雅さと荘厳さを持って私たちの市を象徴してきたアイコンを称えること」「ネイティブ・アメリカンの名誉を汚す球団名を持っているという市の汚点を取り除くこと」を挙げている。

“先住民の戦士”を意味する「ブレーブス」の名は、先住民への差別につながるとして以前から改称の声が上がっている。それに対し、球団側は先住民に対する敬意を示すものだとの姿勢を維持。今回の動きについても、球団のスタンスを変える兆候は今のところないという。

 チーム名の先住民差別批判をめぐっては、NFLの「ワシントン・レッドスキンズ」が昨年、チーム名の変更を表明。新名称が決まるまで「ワシントン・フットボールチーム」という仮名称で戦うという。

 くすぶっている問題があるとはいえ、球団名の変更を求める声が上がるのは、それだけ存在が偉大だったということ。たとえ名称は変わらなくても、アーロン氏の功績が色あせることはない。

(Full-Count編集部)

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