西武山川、118キロ巨漢ドラ1渡部は「痩せなくていい」 “珍指令”のワケは?

西武・山川穂高【写真:宮脇広久】
西武・山川穂高【写真:宮脇広久】

昨季は右足首故障で不振、今季はキング奪回へ意欲「40本以上打って本塁打王」

 西武の山川穂高内野手は26日、埼玉・所沢市の球団施設で自主トレ後、オンライン会見に応じた。2018年、19年に2年連続本塁打王に輝いた主砲は昨季、右足首の故障に見舞われ、打率.205、24本塁打、73打点の不振に終わった。2月1日からの春季キャンプはB班(2軍)スタートが決まっており、3月26日の公式戦開幕へ向けて慎重に調整していく。

 この日は練習中、ドラフト1位ルーキーで入寮時の体重が118キロに達していたことで話題になった渡部健人内野手(桐蔭横浜大)と対面。「首が無い」といじった後、体のあちこちを触り“品定め”した。「パンパンに張っていて、いい太り方だと思う。打撃は見たことがないが、ノックを見る限り、グラブさばきも足さばきもいい。痩せなくてもいいのではないか」と評した。一方で「僕らのようなタイプは痩せようと思って初めて体重をキープできる。そこは意識した方がいい」と“ならでは”のアドバイスも飛び出した。

「打球は僕らのように重さで飛ばすか、リーチのある大谷のように長さで飛ばすか、どちらかだと思う。基本的には重ければ重いほど、遠くへ飛ばせる。ケガをしないなら、僕も120~130キロほしいくらい」と持論を展開する一幕もあった。

 公称では山川自身の体重は103キロ。「僕が体重でいじられるのは、もういいでしょ。渡部に任せたい。体重を公表するのも面倒臭くなってきた」と笑った。渡部も右肩痛でキャンプはB班スタートだけに“競演”の機会は多くなりそうだ。

 昨年は自主トレ段階から確実性アップを目指し、足を高く上げずにコンパクトな打撃フォームへの改造に取り組んでいた。ケガを経た今年は「足も上げているし、フルスイングしやすいフォームに戻しています。最低でも40本以上打って本塁打王を取りたい」と原点回帰を誓った。

 キャンプは「例年は初日からぶっ飛ばすのだけれど、今年はちょっとだけのんびりやってみたい。足と相談しながら、開幕で100%になるようにやっていきたい」と語った。はやる気持ちを抑えながら、虎視眈々と華々しい復活を狙っている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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