田中将大はNYに愛された男 地元記者が愛溢れる惜別コラム「彼はアーティスト」

ヤンキースからFAとなり楽天入りした田中将大【写真:AP】
ヤンキースからFAとなり楽天入りした田中将大【写真:AP】

「タナカと同等にできるメジャーリーガーはほとんど存在していない」

 ヤンキースからFAとなり楽天入りした田中将大投手。複数のメジャー球団が興味を示しながら、日本球界復帰を選択したことは米国でも大きく取り上げられた。その中で地元TV局「YESネットワーク」の名コラムニストは7年間チームを支えた右腕に「タナカは投球の完璧主義者だった」と愛溢れる惜別のコラムを綴っている。

 田中への感謝と激励のメッセージを送ったのは地元TV局「YESネットワーク」でキャスター兼コラムニストのジャック・カリー氏だった。2014年から2020年までの7年間で通算78勝を挙げ先発ローテとしてチームを支えた右腕に「私はタナカのことをいつも『ピッチングロボット』と呼んだ。なぜなら、彼は成功するようにプログラミングされていたからだ」と振り返った。

 田中が試合中に見せるリアクションが大好きだったと語るカリー氏。打たれていない時でも、自身が納得できない投球を見せると雄叫びを上げ自らを鼓舞するのが印象的だったようで「彼がどれだけ投球の完璧主義者であることかを示すものだった」と、注目していたことを明かしている。

「ヤンキースでの素晴らしい7年間の中で、タナカを見ることが特別な楽しみだった。その要因は、彼の熟練の投球にあった。最高のコントロールの持ち主で、ストライクゾーンにボールを投げ込み、かたや打者にボール球を追わせた。それは成功へと導く素晴らしい方程式で、同じことをタナカと同等にできるメジャーリーガーはほとんど存在していない」

 100マイル(約161キロ)を超える投手が当たり前の時代で田中が直球にこだわらず、試合を支配してきた点にも注目し「彼はスライダーとスプリットという最も得意とする球で打者を抑え込みたかった。そのアプローチ、そして見事なコントロールがあったからこそ、彼はアーティストになった」と芸術的な投球を称えていた。

 今シーズン、楽天でプレーする田中の投球を楽しみにしているカリー氏。「私はタナカが歯を食いしばり、肩をすくめ、叫び声をあげる姿を見る準備ができている。私はそのリアクションを気に入ることだろう」と、マウンドで喜怒哀楽を見せる、その瞬間を心待ちにしている。

(Full-Count編集部)

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