球春到来! 楽天復帰の田中将大らパ・リーグが熱い、春季キャンプ見どころは?

ロッテは佐々木朗、安田、藤原ら期待の若手に注目

○ロッテ

 1軍、2軍ともに沖縄・石垣島で実施。1軍は2月1日から同12日まで、2軍は2月1日から同25日まで行う予定だが、感染予防の観点から無観客で実施することが決定している。春季キャンプにはダイエー、ソフトバンクで活躍した松中信彦氏が臨時コーチとして招かれる。

 ロッテは春季キャンプから若手の成長に目が離せない。昨季、4番を務めた安田尚憲内野手やブレイクを果たした藤原恭大外野手、和田康士朗外野手らが1軍でキャンプを迎える。新人はドラフト1位の鈴木昭汰投手を含めた3名が1軍メンバーとなった。

 昨季は1軍に帯同しながらも登板はなく、土台を築く作業に徹した最速163キロ右腕・佐々木朗希投手は2年連続で1軍スタートをきる。昨春キャンプは最終日にブルペンに登場したが今年はキャンプ前半からその剛速球が見られそうだ。

○オリックス

 Aグループは2月1日から同28日まで宮崎市清武総合運動公園(SOKKENスタジアム)、Bグループも同日程で宮崎市清武総合運動公園の清武第2野球場で実施する。育成や故障者が中心となるCグループは2月1日から同14日までオセアンバファローズスタジアム舞州で行ったあと、同16日から宮崎入りする予定だ。緊急事態宣言が解除されるまでは無観客で実施する。

 今春キャンプではレギュラー争いに拍車がかかる。持ち味を生かして躍進を遂げた太田椋内野手や佐野皓大外野手ら若手は、さらなるアピールでレギュラーの座をつかみ取ることができるか。故障や不調などで思うような成績が残せなかった主力が春季キャンプでどこまで仕上げられるか、巻き返しを狙う選手たちの動向にも気になるところだ。

 さらにジョーンズ外野手やモヤ内野手、ヒギンス投手など上位進出に欠かせない強力外国人選手たちが見せる桁違いのプレーの数々は中旬のライブ配信でも見応え十分だろう。加えてキャンプから中嶋聡監督の手腕に注目が集まりそうだ。

○ソフトバンク

 ソフトバンクはA組B組とも、2月1日から同28日まで宮崎市・生目の杜運動公園で実施。参加する関係者全員のPCR検査や無観客など感染防止対策を徹底して行う。

 圧倒的な強さの根源である主力、タイトルホルダーの選手たちに対して若鷹がどれだけアピールできるか注目だ。最優秀選手に輝いた柳田悠岐外野手や、最多勝の千賀滉大投手、石川柊太投手を筆頭に投手、野手ともに層が厚い。

 そんな中で昨季は周東右京内野手や栗原陵矢捕手など、1軍で活躍を果たした若手も多かった。春季キャンプでは多くの若手にチャンスがめぐる。昨季は1軍出場なしも、ファームで好成績を残した佐藤直樹外野手など、大きな可能性を秘める将来性豊かな原石たちの躍動に期待を寄せる。2月6、7日の配信から20、21日の配信で王者がチームをどこまで“鷹く”作りあげてきたか確認ができるかもしれない。

「パ・リーグ インサイト」岡絃哉

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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