鷹キャンプでいきなり“小久保ヘッド流” 8箇所同時打撃に「数振ってナンボ」

ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(右)と工藤公康監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(右)と工藤公康監督【写真:福谷佑介】

今季から就任した小久保ヘッドコーチが練習方法で改革

 5年連続の日本一を狙うソフトバンクが1日、宮崎市の生目の杜運動公園でキャンプをスタートさせた。異例の無観客での実施となる今春のキャンプ。この日、注目を集めた1人が9年ぶりにホークスに復帰した小久保裕紀ヘッドコーチだった。

 キャンプが始まる前には野手陣に「1日1000スイング」のノルマを課していた小久保ヘッド。工藤公康監督から野手陣の指導を一任されると、この日スタートしたキャンプで早速、その“小久保色”がグラウンドに広がった。

 現役時代の小久保ヘッドのように、とにかく選手たちが数多くバットを振った。これまで打撃回りでは4人1組でバッティング回りを行い、守備、走塁練習などと同時に行ってきたが、この日は9人1組ないし10人1組に。フリー打撃2人、ロングティー打撃が2人、ティー打撃が4人と、8箇所で同時に選手たちがバットを振り続けた。

 これを提案したのが他でもない小久保ヘッド。この日の練習後に「8人で一気に打てるようにやり方を変えました。8箇所で打つようにしてスイング量は増えた。この期間は数を振ってナンボ。1日1000スイングくらいは必要なので」と語り、とにかくスイング量を増やすためのアイデアだと語った。

 この“小久保流打撃回り”に選手会長の中村晃外野手は「すごく効率がよくスイングがたくさん振ることができる。とてもいい練習ができるんじゃないかと思います。キャンプは質も大事ですけど、数多く振ったり、走ったりが大事になってくる。まずは数をこなして下地を作っていきたい」と手応えを口にしていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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