ペドロイア引退の原因“危険スライディング”に地元メディア憤慨 「人生ひっくり返した」

ダスティン・ペドロイア(左)とマニー・マチャド【写真:Getty Images】
ダスティン・ペドロイア(左)とマニー・マチャド【写真:Getty Images】

2017年にマチャドから左膝にスライディングを受け負傷、その後は4度の手術を経験

 2008年ア・リーグMVPに輝くなどレッドソックス一筋で17年間プレーしたダスティン・ペドロイア内野手が現役引退を決断した。2017年に選手生命を断つ、きっかけとなった“危険スライディング”に地元メディアは「キャリアを一変させた」と恨み節をこぼしている。

 ペドロイアは2017年のオリオールズ戦で併殺を狙い二塁ベースに入った際にマチャド(現パドレス)のスライディングを左膝に受け、それがきっかけとなり4度の手術を受けることになり出場機会を減らしていった。

 地元TV局「NBCスポーツ・ボストン」は「キャリアを一変させたマチャドのスライディングについて、ペドロイアが思うこと」とのタイトルで特集記事を展開。引退会見にも触れ「決して口にしなかった言葉がある。マニー・マチャドだ」と大人な対応を見せたペドロイアを称賛した。

 ペドロイアは引退会見で「もはや怒りなどない、あのプレーは新人のシーズンにも起こりえたこと」と、マチャドを責めることはなく「起きてしまったことだから。不運にも、僕が(二塁にベースカバーに入った際)変なポジションに入ってしまった、それだけのこと。だけど、野球を続けるためにトレーニングスタッフも医師も可能な限り手を尽くしてくれたし、僕もベストを尽くした。だから何事に対しても、心穏やかな状態さ」と振り返っている。

 2008年にはシーズン213安打を放ち、MVPにも選出され実働14年間で1512試合出場、打率.299、1805安打、140本塁打、138盗塁、725打点をマーク。オールスターゲームに4度出場し、ゴールドグラブ賞も4度獲得と輝かしい成績を残したが、記事では「オールスター級のキャリアを継続する体制が整っていたことだろう」と残念がった。

 地元メディアとしては37歳で引退となったペドロイアは怪我が無ければ、殿堂入りも可能だったとの見方をしているようで「彼の人生をひっくり返したあのプレーについて穏やかな気持ちでいるだろうか?」と、危険スライディングに恨み節を綴っていた。

(Full-Count編集部)

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