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楽天岸が今年燃えずにいられない理由… 東日本大震災10年と東京五輪

楽天の岸孝之投手が沖縄・金武町での春季キャンプで、初日から4日連続ブルペン入り。第1クール最終日の4日には捕手を膝立ちさせた状態で70球、さらにこのキャンプで初めて座らせて15球を投げ込んだ。

ブルペン入りした楽天・岸孝之【写真:宮脇広久】
ブルペン入りした楽天・岸孝之【写真:宮脇広久】

19年プレミア12は扁桃炎による発熱で一時離脱するなど不完全燃焼に終わった

 楽天の岸孝之投手が沖縄・金武町での春季キャンプで、初日から4日連続ブルペン入り。第1クール最終日の4日には捕手を膝立ちさせた状態で70球、さらにこのキャンプで初めて座らせて15球を投げ込んだ。

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「マウンドの傾斜の感覚をつかんでいくのが大事なので、(4日連続ブルペンは)毎年やってること」とクールに受け流したが、決して“例年通り”でない決意がにじみ出ている。

 昨年は3月中旬に腰を痛め、開幕先発ローテから外れ、その後もなかなか調子が上がらなかった。シーズン終盤の10月以降に5勝を挙げ、トータルで11試合7勝0敗、防御率3.21にまとめたのはさすがだが、昨年で4年契約を終え、5000万円減の今季年俸2億5000万円プラス出来高(金額は推定)で単年契約を結び直した。「今年はとりあえずケガをしないように、毎年言っていますが、ケガをしないことを第一に調整していきたい」との言葉に実感がこもった。

 東日本大震災発生から節目の10年。地元仙台市出身だけに、特別な意味は人一倍感じでいる。「僕には野球以外何もできなので、自分の力を発揮して(地元の)皆さんに喜んでもらえるようにやっていきたい」と語る。西武からFA移籍後、4年間で29勝は期待通りとは言えず、優勝をもたらすこともできなかった。「皆さんに喜んでもらいたいと思って入ってきましたが、結果を出せず申し訳ない」と名誉挽回を誓う。

 3日には今夏の東京五輪で金メダル獲得に挑む侍ジャバンの稲葉篤紀監督が視察に訪れ、岸とも話し込んだ。岸は2019年11月のWBSCプレミア12で、稲葉監督率いる侍ジャバンのエース格として期待されていたが、大会直前に扁桃炎で発熱し一時離脱するなど、存在感を示せずに終わっている。

「あの時は迷惑しかかけていないのに、稲葉さんはずっとフォローしてくれていた。僕なんかより若くて、いいピッチャーがたくさんいるけれど、もし選ばれたら、あの時の恩返しをしたい気持ちはあります」と東京五輪にも意欲を見せる。「あの時は、飛行機に乗るたびに熱が出たけれど、もう扁桃腺を取ったから、ああいうことにはならないと思う」と付け加えて笑わせた。

 田中将大投手の8年ぶりのチーム復帰については「まさか同じチームでやれるとは思っていなかったので、すごく楽しみ。一ファンとしてピッチングをしっかり見たい」と語る。2007年プロ入りの“同期”。4歳年上の36歳右腕への期待も高まる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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