元ハム田中幸雄氏が語る稲葉篤紀の“思考” 2000本安打の両者で異なる打撃論とは?

日本ハムで活躍した田中幸雄氏【写真:荒川祐史】
日本ハムで活躍した田中幸雄氏【写真:荒川祐史】

野村克也氏の考え方を叩き込まれていた稲葉氏の打撃

 稲葉氏を観察して気づいた打者としてのタイプの違い。同時に育った環境の違いも感じたという。

「(稲葉氏はヤクルト時代に)野村(克也)さんの野球を経験しているじゃないですか。ミーティングでそういうことをすごく叩き込まれているんだと思いましたね」

 田中氏が日本ハムの2軍監督に就任した15年には、2軍でも1軍と同じようにバッテリーと野手に分かれて、試合前のミーティングを行うようになっていた。

「いいことだと思いますよ。昔は2軍の選手にはそういうものはありませんでしたが、僕なんかも若い頃からそういう教育というか指導を受けていれば、自分の野球も変わったかもしれないですしね。今はすごくたくさんいいものを提供してもらっていると思うので、どれだけ参考にしてどれだけプラスにできるか。個人個人によって、チョイスするものは違うと思います」

 質量ともに厚みを増していく情報をどのように処理して生かしていくのか。情報戦、頭脳戦、心理戦…目に見えないところにもプロ野球のドラマはある。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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