有原は滑る球の対応、ダルは野茂フォーク習得? 大谷、前田も語った21年キャンプ課題

大谷翔平、ダルビッシュ有、有原航平、前田健太(左上から時計回り)【写真:球団提供、AP】
大谷翔平、ダルビッシュ有、有原航平、前田健太(左上から時計回り)【写真:球団提供、AP】

大谷翔平は二刀流復活、前田健太は初の開幕投手を期待されている

 大リーグのスプリングトレーニングは17日(日本時間18日)から米アリゾナ、フロリダ両州でスタートした。カブスからパドレスへトレード移籍したダルビッシュ有投手や日本ハムからレンジャーズ入りした有原航平投手、エンゼルスの大谷翔平投手が今キャンプ初めてオンライン取材に対応。キャンプイン前日だったツインズ・前田健太投手もオンライン取材に対応し、今シーズンへの意気込みを語った。

 ダルビッシュはキャンプ2日目。ブルペン入りして約30球を投じた。昨季、日本人初の最多勝を獲得した右腕は「自信は持ちますけど、毎年不安はあるので。1試合1試合、目の前に集中していく形になるかなと思います」と語った。メジャー4球団目となる新天地には2016年から球団アドバイザーを務める野茂英雄氏がいる。「野茂さんは伝説的な投手なので。前もフォークを教えてもらったが、なかなか投げることが出来なかった。今の自分だったら投げられるかもしれない。もし会う機会があれば、もう1回教えてもらいたいなと思います」と前を向いていた。

 前田はメジャー自身初の開幕投手の期待がかかる。キャンプイン前日のこの日はブルペン入りして22球。「僕は開幕に向けて怪我なく調整することが大事かなと思います。決まったら気持ちを入れるだけだと思います」と自然体を強調した。オフは重量を使ったトレーニングなど精力的に取り組んだ。「毎年毎年自分のベストな体を作れるように、去年より強くなれるようにという目標でオフシーズンに取り組んでいる」と明かした。

 有原は滑りやすいと言われるメジャー球への適応を課題に挙げた。キャンプ地でブルペン入りして約30球。「スプリットは球が滑って抜けてしまう。真っすぐもシュート回転してしまうところがある。投げていくしかないと思っているので、例年オフよりキャッチボールを多めにやってきた。いち早く適応できるようにやっていきたい」と語った。同地区には日本ハムでチームメートだった大谷翔平がいる。「早く対戦したいと思っています。なんとか抑えられるように必死にやりたいと思います」と誓った。

 大谷も今キャンプ初めてブルペン入り。新加入の日系3世カート・スズキ捕手を相手に27球、最速90マイル(約145キロ)を記録した。昨季はシーズン序盤で右前腕を痛めて打者に専念。「投げ心地は上がってきている。患部の馴染みもいいですし、投球モーションも去年より良いものがある。(投打)どちらも今のところはいいかなと思っています」と手応えを語った。オフに血液検査などで食生活を改善。昨季は体重減に悩まされたが、現在は2018、19年シーズンの102キロに戻っている。二刀流継続へ「頑張る以外どうしようも出来ない。使いたいと思ってもらえるように1年1年やるしかない」と覚悟を示した。

(Full-Count編集部)

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