楽天田中将、初登板で被弾も好感触「いい段階を踏めている」 中田から余裕の挨拶も

日本ハムとの練習試合に登板した楽天・田中将大【写真:荒川祐史】
日本ハムとの練習試合に登板した楽天・田中将大【写真:荒川祐史】

2回を投げ4安打3失点、最速148キロ「自分が思っているよりも出ました」

 楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手が20日、今季初実戦となる日本ハムとの練習試合(金武)に先発。立ち上がりに昨季の打点王・中田に3ランを被弾した。2回を投げ、4安打3失点。2666日ぶりとなる日本のマウンドを計39球で終え「無観客はやっぱり寂しいです。ボールのスピードも自分が思っているよりも出ましたし、すごくいい段階を踏めている」と振り返った。

 田中将は初回、先頭の松本剛を外角の変化球で見逃し三振に仕留めるも、続く中島には中前打を許し、西川には初球を右前に運ばれて1死一、二塁に。そして迎えた昨季の打点王・中田に左中間越えの3ランを被弾した。さらに5番・大田にも左前打を浴びて4連打となったが、後続を抑えて追加点は許さなかった。

 続く2回は先頭の清水をフルカウントから空振り三振に仕留め、続く石井も危なげなく三ゴロに。最後は松本剛を1球で中飛に抑え、初回とは一転して3者凡退と安定感を見せた。2回を投げ計39球、4安打3失点で最速148キロをマークした。

 結果にはこだわらず、「原点能力」と「投球フォームのバランス」をテーマに掲げて臨んだマウンド。田中将は「まだまだ状態を上げていかないといけないと思いますし、こういう風にやれたことで、これからのブルペンのセッションなどで今日の反省点、感じたことを生かして修正できたらなと」と見通す。

 一発を浴びた中田とは降板後に言葉を交わす場面もあったようで「さっきも裏で『田中さんお久しぶりでーす』と余裕の笑みで挨拶されました」と笑って振り返った。開幕に向け本格的な実戦モードに入っていく中で「結果的には2イニング目討ち取れましたけど、初回とそんなに状態変わらなかったです。徐々に上げていければ」と語った。

(Full-Count編集部)

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