楽天ドラ1早川は先発ローテに「入れる資格のある投手」 石井監督が初登板を評価

日本ハムとの練習試合に2番手で登板した楽天・早川隆久【写真:荒川祐史】
日本ハムとの練習試合に2番手で登板した楽天・早川隆久【写真:荒川祐史】

2回3失点の田中将には「(この時点で)結果は求めていません」

 楽天の田中将大投手、ドラフト1位ルーキーの早川隆久投手(早大)が20日の日本ハムとの練習試合(沖縄・金武町)で揃って実戦初登板を果たした。8年ぶりに古巣復帰した日米通算177勝右腕と、昨年のドラフト会議で4球団が競合した左腕の初陣を、今季から指揮を執る石井一久GM兼監督はどう評価したのだろうか。

 田中将大は2回を4安打3失点。1回は中田に3ランを浴びるなど4連打された。しかし、石井監督はこの結果に一喜一憂することなく、実戦で投げたことを評価した。「最初から期待はしていない。ここから徐々に精度を上げてくれればいい」とし、一挙手一投足が注目される現状に同情する。

「皆さん(メディア)がハードルを上げているので大変だと思う。でも今はスタートラインに立つ前の準備運動。ここから段階を踏んでシーズンに入ってくれると思うので、(この時点で)結果は求めていません」。柔らかいマウンドなど日本野球に対応しながらの調整。開幕までに4~5度登板予定で、その間に万全の状態に仕上げてくれると全幅の信頼を寄せる。

 一方で、早川へ向ける視線は異なる。ドラフト会議で4球団が競合した逸材とはいえプロの世界では未知数のルーキー。「ある程度、結果を求められる立場」。その状況で左腕はしっかり結果を残した。

 2回を1安打無失点。主軸の西川、中田ら3つの三振を奪った。堂々した投げっぷりに「テンポがいいし、真っすぐの切れもいい。ローテーションに入れていきたい、入れる資格のある投手だと改めて思いました」と手放しでほめたたえた。

 2013年以来8年ぶりリーグ制覇&日本一へ。鍵を握るであろう2人の新戦力がしっかり初登板を果たしたことに指揮官は大きな手ごたえを得たようだ。

(Full-Count編集部)

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