「騙されました」 楽天小山コーチの予想を裏切って好発進した新人右腕は?

ドラ1早川は20日の日ハム戦で2回無失点

 20日の日本ハムとの練習試合(金武)に2番手で登板したドラフト1位の早川隆久投手(早大)は、2回1安打3奪三振無四球無失点とほとんど非の打ち所なし。特にストレートの球威と制球は新人離れしていた。一方、4番手で7回に登板したドラ2の高田孝一投手(法大)は、2死から石井を四球で歩かせ、暴投で二進させた挙句、松本剛に中前適時打を浴び、1回2安打1奪三振1四球1失点だった。

 もともと、実戦登坂に臨む前の段階で、4人についての小山コーチの見立ては「早川、藤井は先発候補。高田はどこでやれるのかを見極めたい。内間は中継ぎになるのかな」というものだった。先発ローテは田中将、涌井、岸、則本昂と実績のある豪華な顔ぶれとあって「新人が割って入るのは難しい」状況にある。

 実際に登板を終え、早川は先発ローテの5番目の椅子確保へ順調。藤井は巻き返しが必要な立場になった。最速151キロを計測した高田は、「力んで暴れている部分があったが、いいボールがコンスタントに投げられれば、中継ぎの一角としておもしろい」(小山コーチ)という評価になった。赤丸急上昇の内間に関しては前述の通りだ。

 4人の出世争いはまだ始まったばかり。“石井GM”の視点で見れば、新人4人の切磋琢磨ぶりが何より楽しみに違いない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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