ソフトバンクの次なる“育成の星”は? 最有力候補は150キロに迫る2年目左腕

ソフトバンク・大関友久【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・大関友久【写真:福谷佑介】

仙台大から2019年の育成ドラフト2位で指名された大関友久

 2年連続のリーグ優勝、5年連続の日本一を狙う王者ソフトバンクホークス。その強さの要因の1つとして挙げられるのが、今ではチームの根幹を成すまでになった育成出身選手の存在だろう。

 球界トップレベルの投手となった千賀滉大投手、正捕手としてチームを支える甲斐拓也捕手、今季の開幕投手に決まった石川柊太投手をはじめ、周東佑京内野手や牧原大成内野手、今季の飛躍が期待されるリチャード内野手と枚挙にいとまがない。“育成のホークス”とも言われる由縁である。

 では、支配下登録の可能性を秘める次なる「育成の星」の候補はいるのだろうか?

 いま、最も支配下登録に近いのは2年目の背番号122、大関友久投手だろう。2019年の育成ドラフト2巡目で指名され、仙台大から入団。最速150キロに迫る真っ直ぐを持ち、昨季はウエスタン・リーグで5試合に投げて、5イニングを無失点に封じている。

 キャンプはB組で迎えたものの、19日に行われたA組の紅白戦で登板機会を得ると、2イニングを無失点に封じた。ここで結果を出したことで、23日から始まるA組の対外試合でも登板のチャンスが巡ってくるかもしれない。

 ただ、ソフトバンクにおける育成選手の支配下登録のハードルは決して低くはない。ただ、支配下登録の選手と同じレベルになっても、それは認められない。ソフトバンクにおける基準は「1軍の戦力になれる」こと。この基準があるからこそ、多くの育成選手が支配下に昇格した後に活躍しているとも言える。

 これを大関も十二分に理解している。「1軍で活躍できるという実力を認められた状態じゃないと始まらない。支配下登録されるぞ、と頭がいっぱいになるのではなく、1軍で活躍できる実力をつけることに集中しています。それが結果として支配下登録に繋がると思うので」。150キロに迫る真っ直ぐを投げる本格派左腕・大関。これからのアピールに注目したい存在だ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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