田中将大のファンクラブ、なぜ180万円に? 担当者が明かす“高価格化”戦略の裏側

「マー君クラブ」担当者に話を聞いた【画像提供:楽天野球団】
「マー君クラブ」担当者に話を聞いた【画像提供:楽天野球団】

数量限定や高価格が目立つのは“コロナ禍だから”…苦肉の策の球団

――「TEAM EAGLES」の「5STAR」や「1-day Premium VIP Ticket」など、こうしたVIP・プレミア化に近年球団として力を入れているようですが、その高い需要や成功を感じているからでしょうか。

「今、数量限定や高価格のサービスが目立つのは、“コロナ禍だから”という理由が一番です。

 スタジアムに平常時と同様に何万人もお客様をお迎えできて、そこでサービスが提供できるのであればもっとサービスは安価に設定できるのですが『リモート・オンラインサービスがメイン』や『こだわりのグッズを特典』にするとどうしても高価格になってしまう。その点は球団としても心苦しいところはあります。

 ただ、球団が今のコロナ禍でも健全な運営をするために頑張っていかないといけない。価格が高くなってしまっても、そこにお客様のニーズがあればチャレンジしない理由はないという思いで、今できるサービスを試行錯誤して考えています。

 ありがたいことに、現状はその高価格のサービスであっても、ファンの皆さまに良い形で応えていただけています。その分、もちろん球団としては、価格にあったサービスをしっかり提供していきたいという思いです。

 そして『高い価格のサービスだけをしていく方針』ということでは決してなくて、多くのファンの方々にお楽しみいただけるような安価なサービスも展開できるように、考えています」

 楽天イーグルスは「TEAM EAGLES」の名の下に斬新な取り組みを見せ、プロ野球界に新たな応援スタイルを確立させようとしている。そのなかで、さらに大きなプロジェクトが動き始めた。メジャーから帰ってきた背番号「18」の輝きをより近くで見届けることができる「マー君クラブ」は、売り切れてしまった今となっては“幻”で“ファン垂涎”だろう。勝ち取ったクラブ会員はその喜びを噛み締めてほしい。

(「パ・リーグインサイト」岡絃哉)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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