ダルビッシュ「今が一番いいんじゃないかな」 OP戦2回4K発進、肉体作りにも変化

ロイヤルズ戦に登板したパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ロイヤルズ戦に登板したパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

野茂英雄氏直伝のフォークにも手応え「ちょっとずつ上達しているかなと」

■ロイヤルズ 4-3 パドレス(オープン戦・日本時間8日・ピオリア)

 パドレスのダルビッシュ有投手は7日(日本時間8日)、アリゾナ州ピオリアで行われたロイヤルズ戦でオープン戦初登板した。2回を投げ、4奪三振1安打無失点と圧巻の投球を見せた。

 上々の新天地デビューどころではなかった。ダルビッシュが初回から試合を支配した。先頭・メリフィールド、ベニンテンディを2者連続三振。モンデシーの右前打を許した後はソレアを野茂英雄氏(パドレス球団アドバイザー)から学んだフォークで見逃し三振に仕留めた。

「周りのことに気を使うことなく、自分のペースで投げられたと思います。今日は特に去年同様、球が強かったというか伸びがあった。スプリットは試合の中で今日もいい球もありましたし、ちょっとずつ上達しているかなと」。パドレスでのデビュー戦で2回4奪三振1安打無失点。圧巻の投球を見せた。

 昨季カブスで8勝を挙げて日本人初の最多勝を獲得。サイ・ヤング賞争いでも日本人最高位の2位に入った。今年8月で35歳となるが、まだまだ進化を感じ取っているようだ。この日、米メディアから「今が投手としてキャリアの中で一番いい状態だと思うか」と問われて、こう返した。

「今までのキャリアの中では今が一番いいんじゃないかな」

 エンゼルス・大谷翔平がオープン戦初登板で最速100マイル(約160.9キロ)をマーク。落差の大きなスプリットも冴え、全5アウトを三振で奪った。前日にメッセージでやり取りをしたという。「体つきも表情も。本当に凄い球を投げているので、凄いんだなとしか言いようがない」と刺激をもらったようだ。昨季はコロナ禍で無観客開催。この日は約1年ぶりの有観客試合だった。「満員とかではないので、アツはそこまでなかったですけど。でも、キャッチボールでも周りから見られてますから、ちょっと違った感じはありました」。

 これまで徹底した肉体改造が大きな話題となってきた。「昔は毎日強くなろうと頑張ってきたけど、今はだいぶ筋肉がついてきた。今はうまいこと抜きながら出来るようになってきたと思います」とコンディショニングの変化を口にする。今季もメジャー最高級の投球が期待できそうだ。

(Full-Count編集部)

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